2019年 10月 14日
「レディ・マエストロ」
「De dirigent」…aka「Lady Maestro」2018 オランダ/ベルギー

”アントニア・ブリコの知られざる波瀾万丈の人生を映画化した音楽伝記ドラマ。”
1926年のニューヨーク。養父母とオランダから移民してきたアントニアは音楽に強い情熱を持っている。しかし家が貧乏なため音楽教育を受けることができない。狭いアパートで養父が拾ってきたピアノを弾く時も外に音が漏れないようにしなければならなかった。アントニアはコンサートホールで客席案内係りとして働いていたが、不謹慎な行動を非難されクビになる。職探しをするうちナイトクラブを経営するロビンに誘われピアノ弾きの仕事にありつく。一方で街の公園の演奏会でマーク・ゴールドスミスと出会ったアントニアはピアノを教えて欲しいと願いでる。やがて音楽学校に入学したアントニアは才能を開花させていく。
アントニアは後に恋人となるフランク・トムセンのリッチな親が催すパーティで同郷のオランダ人指揮者ウィレム・メンゲルベルクを紹介されている。世界的に活躍するドイツ人指揮者カール・ムックに教わることに成功したのはメンゲルベルクの計らいと彼女の執念だった。
カール・ムックは”女一人対男100人だ 従わせるためにはどうする?”と迫り、コンサートマスターは”高慢な女の命令はごめんだ”と訴える。そんな状況に凹むアントニア。しかしムックはアントニアの才能と音楽に対する情熱を買っていたので彼女を元気付けるのだった。
オーケストラの指揮者は男性しかなれないと思われていた時代(1920年代)に夢を叶えたアントニア・ブリコって実に強い女性だと感嘆する。
伝記なので真実を描いている。でもセレヴの恋人フランク・トムセンとのエピソードはまるでメロドラマのようにありえないくらいドラマティック。
ドイツに留学して著名な指揮者カール・ムックに教えを受けたアントニア。彼女に資金援助をしたのはあの人!だったというのもナイス。
先だって”ブザンソン国際指揮者コンクール”で日本人女性が優勝したというニュースを(調べたら9/23日で優勝者は沖澤のどかさん)思い出した。
アントニア・ブリコにクリスタン・デ・ブラーン。
フランク・トムセンに「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン/2016」のベンジャミン・ウェインライト。
ロビン・ジョーンズにスコット・ターナー・スコフィールド
マーク・ゴールドスミスにシェイマス・F・サージェント。
アントニアの母にアネット・マレァブ。
アントニアの父にレイモント・ティリ。
ウィレム・メンゲルベルクにハイス・ショールテン・ヴァン・アシャット。
カール・ムックに「ラストミッション/2014」「修道士は沈黙する/2016」のリヒャルト・サメル。
ミセス・トムセンにショーン・トーマス
ミスター・トムセンにティム・アハーン。
監督、脚本はマリア・ペーテルス。
Bunkamura ル・シネマにて

