2019年 10月 10日
「Mr.&Ms.スティーラー」
「Lying and Stealing」2019 USA

LAに暮らすアイヴァンは審美眼を持つ凄腕の美術品泥棒。組織のボス、ディミトリの命を受けて数々の盗みを繰り返してきたが、そろそろ足を洗いたいと考えている。ある夜、豪邸のパーティに忍び込み狙いのものを手に入れることに成功。そしてパーティで美女エリスと出会う…
イヴァンが最初に強奪したのはアートのお値段に出てきたジェフ・クーンズの”ラビット”。
アイヴァンには統合失調症で無職の兄レイがいる。そして組織のボス、ディミトリに兄弟の亡くなった父に関する弱みを握られている。
エリスはハリウッド女優だったがある事件をきっかけに仕事を干された上多額の借金を抱え、今では美貌を武器に詐欺師として生活している。
偶然出会った二人が手を組み、レイも誘い込んでディミトリを陥れようとする様がすごくスタイリッシュかつスリリングで面白かった。
シアターにかかっていた予告編で、”テオ・ジェームズが凄腕の美術品泥棒役の超一級強奪エンターテインメント!”とあり、これは見なきゃと楽しみにしていた一作。
映画の公開は1週間でレイトショーのみ。こんな素敵な映画なのに実にもったいない。日本の配給会社って出演俳優で決める傾向にあるらしい。
邦題についている”Mr.&Ms.”はブラッド&アンジーの「Mr.&Mrs.スミス」をもじったに違いないけど、ちょっと違うのじゃないかな?
主演のテオ・ジェームズは多くのお気に入り俳優がいる英国人。この方かなり素敵なのだけどなぜか出演映画がパッとしない。レビューは書いていないがシターで鑑賞した「バグダッド・スキャンダル/2018」のテオはクールだった。
美竹通りのcocoti SHIBUYAの中にあるヒューマントラストシネマ渋谷は、同じく渋谷のシアター・イメージフォーラムと並ぶミニシアター映画館。シアター・イメージフォーラムはヨーロッパ映画と邦画がほとんどだが、ヒューマントラストシネマ渋谷は世界中(DVDスルーを免れたUSA映画多し)の映画を公開している。最近映画館に行く時間が増えたので、今まで見たいけどスルーしていた映画を見ることができるようになった。で、この映画館は最高!
アイヴァンに「ローズの秘密の頁/2016」のテオ・ジェームズ。
エリスに「アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング/2018」のエミリー・ラタコウスキー。
ディミトリに「おとなのワケあり恋愛講座/2014」のフレッド・メラメッド。
レイにエボン・モス=バクラック。
FBIエージェントにフランク・ガレゴス。
監督はマット・アセルトン。
ヒューマントラストシネマ渋谷にて

