2019年 09月 18日
「トールキン 旅のはじまり」
「Tolkien」2019 USA

”『ホビットの冒険』『指輪物語』の作者J・R・R・トールキンの若き日の物語を映画化した伝記ドラマ。”
1916年、第一次世界大戦が激化する中、部下に命じて友人を探すトールキン。彼はフランス、ソンムの戦いで消息を絶った親友ジェフリー・スミスを探していた。意識が朦朧とする中力尽きたトールキンは過去に想いを馳せる。
幼い頃に父を亡くしたトールキンは美しい自然に囲まれた英国バーミンガムのセアホール・ミルに母と弟と暮らしていたが、彼が12歳の時に母が病気で亡くなってしまう。やがて母の知人フランシス神父が後見人となり、弟と共にフォークナー夫人の屋敷での下宿生活が始まる。キング・エドワード校に通うようになったトールキンは孤児であることから孤立していた。しかし喧嘩が原因で校長の息子で画家志望のロバート・ギルソン、詩を書くジェフリー・スミス、そして作曲をするクリストファー・ワイズマンの3人の少年と出会い親交を深めていく。やがて彼らは秘密クラブT.C.B.S.を立ち上げあらゆることを議論する日々を楽しむようになる。
一方でトールキンは同じくフォークナー夫人の屋敷に下宿するピアニストを目指すエディスに惹かれ始める。
母メーベルが自らが創作した物語を話し聞かせたことがトールキンの心を豊かにした。その後、芸術的な才能を持つT.C.B.S.のメンバーたとの議論もトールキンに刺激を与え、”言語学”を教えるライト教授との出会いが彼の才能を大きく開かせたに違いない。
貫いたエディスとの愛もチャーミング。
ニコラス大好きなのと、池袋で上映していたので見に行った。もちろん一番の理由はトールキンの若き日の物語に興味があったから。
ニコラスはサリンジャーに続く作家役がナイス。
リリー・コリンズとT.C.B.Sのメンバー役の若きUK人俳優たちもナイスキャスティング。
脇を固める名俳優デレク・ジャコビとコルム・ミーニイの存在がgood。
「ロード・オブ・ザ・リング シリーズ/2001~2003」」と「ホビット シリーズ/2012~2014」は全て見ている。映画館で見たものもあるが、ほとんどDVDかwowowで鑑賞。どちらのシリーズもストーリーに惹きつけられてハマってしまった。
『指輪物語』は大昔読んだ記憶がある。
J・R・R・トールキンに「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー/2017」「女王陛下のお気に入り/2018」「X-MEN:ダーク・フェニックス/2019」のニコラス・ホルト。
エディス・ブラットに「ハリウッド・スキャンダル/2016」「あと1センチの恋/2014」のリリー・コリンズ。
クリストファー・ワイズマンに「ダンケルク/2017」のトム・グリン=カーニー。
ジェフリー・スミスに「アガサ・クリスティー 無実はさいなむ/2018」のアンソニー・ボイル。
ロバート・ギルソンにパトリック・ギブソン。
フランシス神父に「ベラミ 愛を弄ぶ男/2012」「ワン チャンス/2013」のコルム・ミーニイ。
ライト教授に「オリエント急行殺人事件/2017」のデレク・ジャコビ。
J・R・R・トールキン(少年時代)にハリー・ギルビー。
母メーベルに「THE FALL 警視ステラ・ギブソン (シーズン1)/2013」のローラ・ドネリー。
フォークナー夫人に「トゥモロー・ワールド/2006」のパム・フェリス。
監督は「トム・オブ・フィンランド/2017」のドメ・カルコスキ 。
シネ・リーブル池袋にて

