2019年 07月 06日
「アマンダと僕」
「Amanda」 2018 フランス

ダヴィッドはパリで便利屋として働いている。ある日、地方からパリにやって来たチャーミングなレナと出会い恋に落ちる。幸せな日々が続いたかに見えたが、愛する姉サンドリーヌが突然テロ事件に巻き込まれ亡くなる。悲しみに暮れる間もなくダヴィッドは残された姉の娘アマンダを引き取る必要に迫られる…
20代の独身男性が突然7歳の女の子を引き取り育てることになったら?それは猛烈に大変だと思う。ドラマの中でダヴィッドが友人のアクセルに涙ながらに訴えるシーンがある。ダヴィッドは引き取るかどうか悩み施設に預ける?なんてことも考える。
ダヴィッドの自転車の後に座るアマンダがしっかと彼にしがみつくシーン…”あたなだけが頼りなの!”と訴えているようでジーンとくる。
レナとは上手く行かない時期もあったが、再び会って互いに求めていることを確認する。一方でダヴィッドは姉と自分を捨てた母アリソンとロンドンで会い孫のアマンダを紹介する。未来が見えるエンディングに一安心した。
ドラマにエルヴィス・プレスリーの逸話や、ウィンブルドンでの試合観戦(只今選手権の真っ最中)などを織り込んでとても素敵。そしてアマンダと母サンドリーヌが住むアパルトマンから見えるパリの街角や、ダヴィッドが自転車に乗って走り回るパリの景色がおしゃれ。
ちょっと太めの女の子イゾール・ミュルトリエの健気な姿が実に可愛らしい。
ダヴィッドに「カミーユ、恋はふたたび/2012」「小間使いの日記/2015」のヴァンサン・ラコスト。
アマンダにイゾール・ミュルトリエ。
レナに「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」「グッバイ・ゴダール!/2017」のステイシー・マーティン。
サンドリーヌにオフェリア・コルプ。
モードに「アルジャーノンに花束を/2006」「イヴ・サンローラン/2014」のマリアンヌ・バスレール。
アクセルに「バツイチは恋のはじまり/2012」「ソフィー・マルソーの秘められた出会い/2014」のジョナタン・コエン。
アリソンに「ナポリの隣人/2017」のグレタ・スカッキ。
監督、脚本はミカエル・アース。
シネスイッチ銀座にて

