2019年 06月 24日
「クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅」
「The Extraordinary Journey of the Fakir」2018 フランス/インド/ベルギー/シンガポール/USA

インドのムンバイで母と暮らすアジャには父がいない。誰が父なのか疑問に思って尋ねても母は答えてくれない。やがて青年になったアジャは大道芸人として生計を立て病弱の母を支えていた。しかし母が亡くなり、彼女の遺品からアジャの父がフランス人であることがわかる…
憧れのフランス、パリに到着。空港でタクシードライバー、ギュスターヴのボッタクリに遭うが逆にインドから持参した偽札のユーロを握らせる。そして憧れの家具店に直行し、アジャは店で出会ったキュートなアメリカ人女性マリーに一目惚れしてしまう。
ホテル代がないので家具店のクローゼットで眠ってしまったアジャ。しかしクローゼットは出荷されトラックは英国に到着。そこには難民のウィラージたちがいた。
その後、色々あってひょんなことからスペインやらイタリアに連れて行かれて、止めはアフリカのリビアだった。
リビアでアジャが取った行動がとてもハートフルで素晴らしい。
インド、ムンバイでのラストも良かった。
原作は『IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅』。
この小説はロマン・プエルトラスの世界的ベストセラーだそう。でも残念なことに全く知らなかった。映画は面白かったが、小説だともっと面白いかと想像する。
インド人俳優ダヌーシュを見たのは初めて。劇中ダンスあり。そのダンスをダヌーシュと一緒に踊るベレニス・ベジョがナイス。そういえば彼女「アーティスト/2011」でもダンスが上手かったのを思い出す。本作でも女優役だし…。
アジャにダヌーシュ。
ネリーに「グッバイ・ゴダール!/2017」のベレニス・ベジョ。
マリーに「はじまりへの旅/2016」のエリン・モリアーティ。
ウィラージに「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場/2015」のバーカッド・アブディ。
ギュスターヴに「運命に逆らったシチリアの少女/2008」のジェラール・ジュニョ。
監督、共同脚本は「人生、ブラボー!/2011」「人生、サイコー!/2013」のケン・スコット。
新宿ピカデリーにて

