2019年 04月 23日
「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」
「Mary Queen of Scots」2018 UK/USA

16世紀の英国。スコットランド女王のメアリーは幼くしてフランスへ渡り16歳で王妃となる。しかし夫でフランス国王のフランソワが亡くなりスコットランドに帰国する。そんな彼女を出迎えたのは摂政として国を統治していた異母兄ジェームズ・スチュアートだった。スコットランドはメアリー不在の間にプロテスタント教徒たちが勢力を拡大しており、長老派の指導者ジョン・ノックスや国務大臣のメイトランド卿はカトリックの女王メアリーを快く受け入れようとはしなかった…
再びスコットランド女王となったメアリーはジョン・ノックスにカトリックからプロテスタントに改宗するよう迫られるが彼女の信仰心は変わらなかった。やがて若くて美しい女王に国民は好感を抱きメアリーを受け入れ始める。そしてメアリーは結婚を考えるようになり同じくスチュアート家のヘンリーを夫に迎え、息子ジェームズを出産する。
メアリーの結婚と出産の知らせはイングランド宮廷にも届きエリザベスは心穏やかではない。しかし彼女はヴァージン・クイーンのまま生涯を終えることになる。
エリザベスはある時、幽閉されているメアリーの城を訪ねる。その時、メアリーはエリザベスに”あなたに子供ができなかったら私の息子を後継者にして欲しい”と願い出る。結局エリザベスは子供に恵まれず約束通りメアリーの息子ジェームズがイングランドの王となった。
ケイト・ブランシェットがエリザベスI世を演じた「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」でもメアリーとエリザベスの関係が描かれている。
ロケされたスコットランドは雄大で美しく、衣装も華やかで見ごたえがある。
ケン・ローチの「SWEET SIXTEEN/2002」でのリアム役が印象的だったマーティン・コムストンと、「バック・ビート/1994」でジョン・レノンになりきっていたイアン・ハートが宮廷ドラマに出演とは嬉しい驚き。
二人のクイーンを演じる女優どちらも苦手なのだけどヨーロッパ宮廷ドラマ、ファンなので見てしまった。
メアリー・スチュアートの物語はTVドラマ「REIGN/クイーン・メアリー/2013~2017」が面白い。TVシリーズなのでメアリーと彼女を取り巻く人々をとても詳しく描いている。
メアリー・スチュアートに「レディ・バード/2017」のシアーシャ・ローナン。
エリザベスI世に「グッバイ・クリストファー・ロビン/2017」「ピーターラビット/2018」のマーゴット・ロビー。
ヘンリー・スチュアートに「否定と肯定/2016」「ダンケルク/2017」のジャック・ロウデン。
ロバート・ダドリーに「ベロニカとの記憶/2017」「女王陛下のお気に入り/2018」のジョー・アルウィン。
ベス・オブ・ハードウィックに「クレイジー・リッチ!/2018」のジェンマ・チャン。
ジェームズ・ヘップバーンに「アリス・クリードの失踪/2009」「フィルス/2013」「ザ・ボディガード2017」のマーティン・コムストン。
ウィリアム・セシルに「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ/2015」のガイ・ピアース。
ジェームズ・スチュアートにジェームズ・マッカードル。
メイトランド卿に「バック・ビート/1993」「がんばれ、リアム/2000」「プルートで朝食を/2005」のイアン・ハート。
ジョン・ノックスに「ブラック・レコード~禁じられた記録~/2009」「海賊じいちゃんの贈りもの/2014」のデヴィッド・テナント。
監督はジョーシー・ルーク。
TOHOシネマズシャンテにて(既に上映終了/シネスイッチ銀座で上映中)
最後の二人の対峙するシーンで一気に緊張感が高まりますね。
(=^・^=)
こんばんは。
コメントありがとうございます。
確かに骨太な映画でした。
シアーシャ・ローナンは演技派ですね。
対峙するシーン迫力ありました。

