2019年 04月 03日
「ROMA/ローマ」
「Roma」 2018 メキシコ/USA


1970年代のメキシコシティ、ローマ地区。クレオは医者のアントニオと妻ソフィア夫婦、そして彼らの4人の子供とソフィアの母親が暮らす中産家庭の家で家政婦として働いている。
物語はクレオの目を通して展開される。
長期の出張で海外へ行ったソフィアの夫が帰って来ない。一方でクレオは恋をした相手の子供を身ごもってしまう。
ソフィアとクレオはそれぞれ、夫とボーイフレンドに捨てられた身。二人の男はどちらも身勝手で呆れるばかり。妊娠し、後に子供を死産したクレオは心に深い傷を負ってしまう。しかしクレオはソフィアの子供たちに愛されている…ビーチのシーンはとても素敵だった。
淡々と進む物語に盛り上がりは欠けるが、70年代にメキシコで起こった重大な出来事などを上手く絡めてあり、監督の自伝的ドラマは意外にも見応えがあった。そして白黒で描かれたのは大正解だったと思う。
映画は監督の少年時代の家政婦リボへ捧げられている。
オープニングは水が流れるシーン...カメラが近づき家政婦のクレオが床を掃除している。そして屋上では洗濯。やはり水が流れる音が聞こえる。日常の中にある音がとても効果的に使われていて素晴らしい。
この映画を見るきっかけとなったのはイオンシネマで上映されると知ったから。鑑賞したイオンシネマ板橋のリニューアルされた(かなり前らしいが…)一番大きなシアターは座席も新しくなっている。で、とにかくこのシアターは両サイドに設置されたスピーカーの音がナイス!聞こえてくる音がスゴい迫力で臨場感ありだった。シネスイッチ銀座でも上映しているので、どちらにしようか?迷ったがこちらのシアターで大正解だった。
クレオにヤリッツァ・アパリシオ。
ソフィアにマリーナ・デ・タビラ。
トーニョにディエゴ・コルティナ・アウトレイ。
パコにカルロス・ペラルタ。
ペペにマルコ・グラフ。
ソフィにダニエラ・デメサ。
監督、脚本、編集、撮影、製作は「大いなる遺産/1998」「トゥモロー・ワールド/2006」「パリ、ジュテーム/2006」「ゼロ・グラビティ/2013」のアルフォンソ・キュアロン。
イオンシネマ板橋にて(時間限定)/シネスイッチ銀座で上映中
私もイオンシネマに遠征して、ROMA見てきました。
小さなテレビ画面ではもったいない。大きなスクリーンで見て正解でした。
モノクロゆえに、さりげない音が効果的に使われていましたね。
ゆったりと流れる時間が、なんとも贅沢に感じられる作品でした。
こんばんは
これはホント劇場で見て正解でしたね。
一つの家庭の日常を淡々と描いたドラマですが、なんか惹きつけるものがありましたね。
女性二人が強く生きる姿にも感動です。
モノクロで良かったです。
イオンシネマの音響が抜群でしたね。
とても良い映画なのに時間限定公開のシアターはガラガラでちょっと残念でした。

