2019年 03月 02日
「天才作家の妻 -40年目の真実-」
「The Wife」2017 UK/スウェーデン/USA


ある日、アメリカ、コネティカット州に住むジョゼフのもとにノーベル文学賞受賞の知らせが入る。ジョゼフは現代文学の巨匠として名高い人物。40年間連れ添った妻ジョーンと喜びを分かち合い,息子ディヴィッドを伴いスウェーデン、ストックホルムへと旅立つ…
ストックホルムへ向かう機上にはジョゼフの伝記本執筆を目論む記者ナサニエルの姿もあった。ジョゼフのことを調べ尽くすナサニエルは、遠い昔ジョゼフの生徒だったジョーンに、”今までなぜ本を書かなかったのか?”と疑問を投げかける。
作家としては二流だったジョゼフはジョーンと出会い、妻を捨てて彼女と再婚したのだ。
ドラマは現在と過去を行ったり来たりする。
作家志望だったジョーンは若い頃、一人の女流作家エレーヌ・モゼルから”女が文学界で名を成せるのは大変なことなのよ!”と断言されていた。
エレーヌ・モゼルからの忠告と、愛するジョゼフを失いたくない一心で上手く書けない夫の手助けをしていたのだ40年もの間。
それなのに”妻は本を書かない”と公言する夫がヒドい。ジョゼフはホント不甲斐ない男でおまけに女好き。
ノーベル賞授賞式の演説で、ジョゼフは内助の功を讃えまくる。しかしその拍手喝采に白々しい笑みを浮かべるジョーンが気の毒やら可笑しいやら…。
ナサニエルはジョーンが若い頃に書いた本を読んでおり、”あのような素晴らしい文章を書いた人がその後全く書かなくなったなんてとても信じられない”と攻め立てる。
帰りの飛行機の中…”ジョゼフの名誉を傷つけたら法に訴えるわよ!”とナサニエルに言い放ち、一方で息子には”家に帰ってスザンナを呼んでから全てを話してあげる”と言っていた。彼女は息子と娘に真実を暴露したのだろうか?
グレン・クローズはかつて過激な女性が似合ったが、本作では原タイトル「The Wife/主婦」のヒロイン役。オスカーの主演女優賞にノミネートされていたが、オリヴィア・コールマンに持って行かれて残念だった。
今年50歳になるクリスチャン・スレイターは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア/1994」の20代の頃と変わっていなくていつまでも素敵な俳優。一時期事件を起こして干されていたが今では名脇役の域に達しているかも知れない。
グレンクローズの娘アニー・スタークが綺麗。
ジェレミー・アイアンズの息子マックス・アイアンズがチャーミング。彼の一押し作品はサム・クラフリンやハリー・ロイドが出演する「ライオット・クラブ/2014」。オックスフォード大学で実際にあった話で、貴族やリッチな息子たちが見境なく飲酒、ドラッグ、sex、そして暴行に溺れる姿を描き、一部の特権階級がパワーを持つ英国社会が印象的だった。そのドラマでリッチな息子の一人を演じるマックスは実にハマっていた役柄に…。
wowowで放送しているTV映画「コンドル ~狙われたCIA分析官~/2018」のマックスも素敵。
ジョーン・キャッスルマンに「アルバート氏の人生/2011」「セブン・シスターズ/2016」のグレン・クローズ。
ジョゼフ・キャッスルマンに「悪党に粛清を/2015」のジョナサン・プライス。
ディヴィッド・キャッスルマンに「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のマックス・アイアンズ。
スザンナ・キャッスルマンにアリックス・ウィルトン・リーガン。
若い頃のジョゼフ・キャッスルマンに「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」のハリー・ロイド。
若い頃のジョーン・キャッスルマンにアニー・スターク。
ナサニエル・ボーンに「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア/1994」「ニンフォマニアック Vol.1/2013」「ニンフォマニアック Vol.2/2013」のクリスチャン・スレイター。
作家エレーヌ・モゼルに「トレイン・ミッション/2018」のエリザベス・マクガヴァン。
監督、製作総指揮はビョルン・ルンゲ。
角川シネマ有楽町にて(既に上映終了/YEBISU GARDEN CINEMA/丸の内ピカデリー<時間限定>で上映中)
本作、なかなかにおもしろく興味深いドラマでした。
オスカーはのがしたものの、グレン・クローズの演技もみごとでしたね。
グレン・クローズの娘のアニー・スターク
ジェレミー・アイアンズの息子マックス・アイアンズ
2人の2世俳優が魅力的でした。
ライオット・クラブも見てみたいです♪
こんばんは
そうそう、なかなか面白かったです。これって実話だったら大変ですね?
ストーリーは上手く書かれていたと思います。
アニー・スタークは初見ですね。
マックスも主演作品が少ないのでこれから期待したいと思います。
「ライオット・クラブ」かなり過激です。

