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「マチルド、翼を広げ」

Demain et tous les autres jours…akaTomorrow and Thereafter2017 フランス

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ノエミ・ルボフスキーが自身の母親役を演じる自伝的なファンタジー・ドラマ。


ノエミ・ルボフスキーが監督、脚本、主演した「カミーユ、恋はふたたび/2012」は大人のファンタジーといった展開で素敵なドラマだった。本作はファンタジックではあるのだが、テーマは少々重くて、情緒不安定な母親に振り回される大人びた少女の物語。母がプレゼントしてくれたフクロウが話す(マチルドとしか会話できない)発想がユニーク。


母親が情緒不安定なせいか?マチルドも少々変わった女の子で友達がいない。ある日、学校の授業で骸骨が登場する。服を着ないで一人倉庫に閉じ込められている彼(骸骨は男)に同情したマチルドは内緒で運び出し、ムッシュー、あなたは私の最高の友達ですと言って森に手厚く埋葬する。そうかなり変な女の子なのだ。


水のシーン…夢の中で、マチルドが川に落ちて浮びあがれなくなってしまう様はジョン・エヴァレット・ミレーのオフィーリアを連想する。そしてラスト、大雨の中でダンスをする母と娘が印象的。

マチルドにまるで父親のように助言するフクロウが面白い。マチルド自身、最初は父親がどこかに隠れて喋っているのか?なんて思っていたし


母親の奇行にもめげずたくましく生きようとするマチルドが健気で、演じるリュス・ロドリゲスはナイス・キャスティング。

成長したマチルドが施設にいる母親に会いに行くシーンでエンディングを迎える。この母と娘はなんと深い愛情で結ばれているのだろうと感心する。そして映画はノエミ・ルボフスキーの母親に捧げられている。


基本的にお子様が主人公の映画は避ける傾向にあるが、大好きなマチューが出演しているので見ることにした。出番は少ないながらマチルドの父親役のマチューが、別れた妻にも、もちろん娘にもなんとも優しいキャラで、彼のこのような役柄は初めて見たかも知れない。


マチルドにリュス・ロドリゲス。

監督、脚本、出演(マチルドの母)に「告白小説、その結末/2017」のノエミ・ルボフスキー。

マチルドの父に「バルバラ セーヌの黒いバラ/2017」のマチュー・アマルリック。

教師エスコフィエにエルザ・アミエル。

成長したマチルドに「バード・ピープル/2014」のアナイス・ドゥムースティエ。

フクロウの声に「サンローラン/2014」「グッバイ・ゴダール!/2017」のミシャ・レスコー。


シネマカリテにて



by margot2005 | 2019-02-12 23:23 | フランス | Comments(0)
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