2019年 02月 03日
「シシリアン・ゴースト・ストーリー」
「Sicilian Ghost Story」2017 イタリア/フランス/スイス


13歳のルナとジュゼッペはシチリアの小さな町に暮らし同じ学校に通っている。ある日、学校帰りの森で野犬に襲われそうになったルナをジュゼッペが助ける。そしてルナはジュゼッペに恋をする。ところがある時突然ジュゼッペが姿を消してしまうのだった…
ルナは友人のロレダーナと共にジュゼッペ探しを始めるが誰も彼女たちに協力しようとはしない。ジュゼッペの父親は元マフィアだったが警察の協力者となっていて、彼を黙らせるため息子のジュゼッペを拉致したのだ。
シチリア特有のオメルタ(沈黙の掟)風土の中ルナに協力する者はいない。ルナの両親も同様で、ジュゼッペ探しをするルナの頭が変になったと決め付ける始末。
本作は1993年にシチリアで起きた出来事を寓話的な恋物語として描いている。
ファンタジーとかラヴ・ストーリー...と書いている映画評もあるが、私的にはちょっと無理かな?少年ジュゼッペがマフィアに捉えられ、廃屋で鎖に繋がれた様が生々しいと感じるから。しかしスゴく幻想的に描かれているオープニングはまるでファンタジー・ドラマが始まるような雰囲気に包まれているし、エンディングはとても爽やかで、ルナは夢を見ていたのだろうか?と思わせる。
何となくポスターに見覚えがあると思っていたらイタリア映画祭2018で上映されていたことを思い出した。
イタリア映画祭2009で鑑賞した「運命に逆らったシチリアの少女/2008」では、父と兄を殺害したマフィアと闘った少女を描いている。こちらもやはり実際に起きた出来事をもとにドラマ化された。
ちょっとネタバレ…
少年の首を切り落とし酢酸に着けて湖に捨てるイタリアン・マフィアが強烈過ぎて現実とは思えない。そして2年間監禁されて殺され捨てられた少年は見つからなかった。
ルナにユリア・イェドリコフスカ。
ジュゼッペにガエターノ・フェルナンデス。
ロレダーナにコリーヌ・ムサラリ。
ルナの父に「ジョルダーニ家の人々/2010」のヴィンチェンツォ・アマート。
ルナの母に「夏をゆく人々/2014」のザビーネ・ティモテオ。
監督、脚本は「サルヴォ:狼は暗闇の天使/2013」のファビオ・グラッサドニア。
シネマカリテにて

