2018年 12月 05日
「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」
「Billionaire Boys Club」2018 USA
1968年、ロサンジェルス。金融の専門家ジョーはセレヴが集う商談の場で偶然にも高校の同級生ディーンと再会する。そこでジョーは以前から手がけていた”ゴールド/金”での投資話を持ちかける。そして二人はビバリーヒルズのリッチな友人たちを誘い”ビリオネア・ボーイズ・クラブ”を立ち上げる…
ビバリーヒルズのリッチなボーイズと同類ではないジョーは成り上がるために詐欺を積み重ね上流階級入りを果たす。やがて”ビリオネア・ボーイズ・クラブ/BBC”は巷で噂となり、詐欺を重ねに重ねて巨万の富を稼ぎ出すことに成功する。
実話なのでエンディングにジョーやディーンの今の様子が記される。
本作は犯罪サスペンスなので殺人事件も登場するがコミカルに描かれていて不謹慎ながら面白い。
ジョーは無実を訴え続けているが今だ刑務所にいる。ディーンはジョー同様、いやより以上に悪事を重ねてきたように思えるが、最終的に罪には問われなかった。そうディーンは実にズルい男なのだ。演じるタロン・エガートンはハマっている。そして本当は親思いの善人のジョーが悪者にされてしまっている。どうも納得いかないのだけど、社会ってこのようなものなのかも知れない。
ジョー役のアンセル・エルゴートはマジでキュート。セクハラで訴えられたケヴィンは本作が最後の作品。
アンセルを筆頭にキュートなボーイズが多々出演しているが、撮影時ケヴィンの餌食にならなかったのか心配。おまけで来年60歳になるロザンナ・アークエットが相変わらず妖艶。
ジョー・ハントに「きっと、星のせいじゃない/2014」「ベイビー・ドライバー/2017」のアンセル・エルゴート。
ディーン・カーニーに「キングスマン ゴールデン・サークル/2017」のタロン・エガートン。
ロン・レヴィンに「ヤギと男と男と壁と/2009」「ベイビー・ドライバー/2017」のケヴィン・スペイシー。
シドニー・エヴァンスに「なんちゃって家族/2013」のエマ・ロバーツ。
カイル・ビルトモアに「マイ ビューティフル ガーデン/2016」のジェレミー・アーヴァイン。
チャーリー・ボトムズに「ハイネケン誘拐の代償/2014」のトーマス・コッケレル。
スコット・ビルトモアにライアン・ロットマン。
ティム・ピットに「Ray/レイ/2004」のボキーム・ウッドバイン。
キンタナ・Q・ビセットに「あと1センチの恋/2014」のスーキー・ウォーターハウス。
シドニーの母デビーに「グレート・ブルー/1988」「デブラ・ウィンガーを探して/2002」「マッド・ドライヴ/2015」のロザンナ・アークエット。
監督、脚本は「ワンダーランド/2003」のジェームズ・コックス。
新宿武蔵野館にて