2018年 09月 01日
「輝ける人生」
「Finding Your Feet」2017 UK

マイクとサンドラ夫妻は英国サリー州の瀟洒な家に住んでいる。警察に35年勤め、地元の名士でもあるマイクが定年退職を迎え晴れてナイトの称号を授与される。やがてレディとなるサンドラは鼻高々で祝賀パーテイを催すことになる。しかしあろうことかサンドラはパーティの最中マイクが自分の親友とキスをしている現場に遭遇する。二人は以前から浮気をしていたのだ。キレたサンドラは怒りと共に家を飛び出しロンドンの団地に住む姉ビフの家に転がり込む…
シニア賛歌?映画はとっても素敵で感動してしまった。
熟年離婚、認知症の配偶者、末期ガンなど、暗い題材もあるけど、ベタベタしないでさっぱりした関係が素敵に描かれているのは英国人の気質そのものでナイス!
かつて大好きだったダンスと共に、忘れかけていた情熱を取り戻していくヒロインに拍手を送りたくなる。
イメルダ・スタウントンは「ヴェラ・ドレイク/2004」のイメージが強くて、面倒見の良いおばさんのイメージがつきまとう。「パレードへようこそ」でもそうだった。しかし本作ではとてもチャーミングな女性を演じていて素敵なのだ。ダンスのシーンもナイスだけど、ラストのナロウボートへのジャンピングはスゴかった。
イメルダ・スタウントンはもちろん、ティモシー・スポールとセリア・イムリーがナイス・キャスティング。
サンドラに「パレードへようこそ/2014」「パディントン2/2017」のイメルダ・スタウントン。
チャーリーに「ターナー、光に愛を求めて/2014」「否定と肯定/2016」のティモシー・スポール。
ビフに「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2017」のセリア・イムリー。
テッドに「英国総督 最後の家/2017」のデヴィッド・ヘイマン。
ジャッキーに「最高の人生をあなたと/2011」のジョアンナ・ラムレイ。
マイクに「終着駅 トルストイ最後の旅/2009」「ウイスキーと2人の花嫁/2016」のジョン・セッションズ。
監督は「美しき家、わたしのイタリア/2003」「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります/2014」のリチャード・ロンクレイン。
新宿武蔵野館にて

