2018年 08月 09日
「ヒトラーを欺いた黄色い星」
「Die Unsichtbaren」…aka「The Invisibles」2017 ドイツ


第二次界大戦下のベルリンの街にはナチスの迫害を受けながらも7000人のユダヤ人が潜伏し、そのうち1500人が生き延びた。
ツィオマは収容所行きを免れドイツ人兵士に成りすましてベルリン市内の空室に住まい、ユダヤ人の命を救うための身分証偽造を行う。
孤児のハンニは髪をブロンドに染め名前を変えて別人に成り、映画館で知り合った男性の母親の家に匿われる。
ルートは友人と共にドイツ国防軍の将校のメイドとして雇われる。
16歳の少年オイゲンはヒトラー青少年団のユニフォームを着て身元を偽り、反ナチスのビラ作りに協力するようになる。
ユダヤ人でありながら収容所行きを逃れ、生き延びた4人。本人たちのインタビューを織り込みながらドラマは進行して行く。
”Invisibles/目に見えない”という原タイトルが、ドイツ人に成りすましてベルリンの街に潜伏していた彼らを表しているよう。ユダヤ人であることを隠し続け発覚を恐れ恐怖と闘う日々を過ごした彼らの意思の強さに感嘆する。そしてベルリンにはユダヤ人を匿った反ナチスの人々が多くいたことを知った次第。
ナチスの宣伝相ゲッベルスがベルリンからユダヤ人を一掃したと宣言したこともあり、ラスト、やって来たソ連軍兵士に”ベルリンにユダヤ人はいない!”と迫られたオイゲンたちは、自分たちがユダヤ人であることを必死で訴える。ソ連軍兵士がユダヤ系であったためオイゲンたちが解放されるシーンに安堵する。
本作は2017年製作映画。4人のインタビューはそれ以前に収録した様子で、エンディングで、当時16歳から20歳だった彼らは、今も健在な人と既に亡くなった人がいたことが説明された。
時折織り込まれる4人のインタビューでの語りがとても印象的で、ドラマは少々臨場感に欠けるかな?とも感じた。
ツィオマ・シェーンハウスにマックス・マウフ。
ハンニ・レヴィに「あの日 あの時 愛の記憶/2011」のアリス・ドワイヤー。
ルート・アルントにルビー・O・フィー。
オイゲン・フリーデにアーロン・アルタラス。
ヴェルナー・シャルフに「あの日 あの時 愛の記憶/2011」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のフロリアン・ルーカス。
監督、脚本、製作はクラウス・レーフレ。
新宿武蔵野館にて

