2018年 07月 30日
「グッバイ・ゴダール!」
「Le Redoutable」…aka 「Godard Mon Amour」2017 フランス


1968年、パリ。19歳の哲学科の学生アンヌ・ヴィアゼムスキーは世界的映画監督ジャン=リュック・ゴダールの「中国女」のヒロインに抜擢され、製作過程で恋に落ちる。やがて二人は結婚。甘い新婚生活に日々幸せを感じるアンヌだったが、映画製作そっちのけで革命の機運が高まるパリの街に繰り出すゴダールに戸惑いを感じ始める…
本作はジャン=リュック・ゴダールの二人目の妻となったアンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝的小説”それからの彼女”を映画化した伝記ドラマ。ジャン=リュック・ゴダールに成りきったルイ・ガレルがナイス・キャスティング。
ドラマに登場する著名人たち…
ELLEの創始者の娘ミシェル・ロジエはゴダールとアンヌの友人で映画プロデューサー。
ジャン=ピエール・バンベルジェはミシェルのパートナーでリベラシオン紙の共同創始者。
ミシェル・クルノーはヌーヴェル・オブセルヴァトゥール紙の書評家で映画評論家。後にル・モンド紙の演劇評論家となる。
ジャン=ピエール・ゴランはル・モンド紙による文学中心の週刊誌ル・モンド・デ・リーブルの創始メンバーの1人で映画プロデューサー。
ベルナルド・ベルトルッチは「ラストタンゴ・イン・パリ/1972」「ドリーマーズ/2003」「孤独な天使たち/2012」などで有名なイタリアの映画監督。
でも、知っているのはベルナルド・ベルトルッチのみ。
時としてジャン=リュック・ゴダールはフランソワ・トリュフォーとごっちゃになる。たまにルイ・マルも…。3人とも同世代でヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督。
wowowでドキュメンタリー映画「ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー/2010」を見たことがある。二人はヌーヴェルヴァーグを語る時に欠かせない人物であることは確か。
トリュフォーとルイ・マルはそれぞれ50代、60代で亡くなっているが、88歳になったゴダールは今も健在。
ゴダール映画はジャン=ポール・ベルモンドの「勝手にしやがれ/1960:気狂いピエロ/1965」と、彼の最初の妻アンナ・カリーナの「女は女である/1961」&「女と男のいる舗道/1962」、そしてブリジット・バルドーの「軽蔑/1963」と全てBSもしくはwowowで鑑賞。
70.80.90年代、そして21世紀になっても映画を作り続けたゴダールながら、上に書いた映画しか見ていないことが判明。ドラマに登場する「中国女/1967」ももちろん見ていない。で、女優アンヌ・ヴィアゼムスキーも今回初めて知った。
トリュフォー映画は70、80年代に製作されたものも何作か見ている。今思えばゴダール映画を見なかったのはきっと60年代の作風とは異なり、惹かれなかったのかと思う。ゴダールよりトリュフォー映画の方が好き。
2015年に「さらば、愛の言葉よ/2014」が一般公開され、見に行くか迷ったが結局行かなかったのを思い出した。
「美しい人/2009」のレビューに ”2007年、フランスのファッション誌“ELLE”で最もセクシーな男15人の一人に選ばれたルイ・ガレル…”と書いている。あれからかれこれ10年。セクシーな男は何処へ??
ルイ・ガレルってまだ30代半ばなのにojisan化してしてしまったのは髪の毛のせい?今回てっぺんがハゲていて驚いた。
あのイヴ・サンローランが自身のドキュメンタリー映画の中のインタビューで”一番恐れることは何ですか?”と聞かれて”ハゲること”と答えていたのを思い出した。イヴは生涯ハゲには縁がなくて良かった。
ギャスパー・ウリエルの「サンローラン/2014」のレビューで”イヴの愛人を演じるルイ・ガレルの老けぶりに驚き。以前は美青年だったこの方年々ヒドくなって行く…”とも書いている。美青年ルイ・ガレルは終わってしまった。
ジャン=リュック・ゴダールに「愛を綴る女/2016」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由/2015」のルイ・ガレル。
アンヌ・ヴィアゼムスキーに「シークレット・オブ・モンスター/2015」「ハイ・ライズ/2016」のステイシー・マーティン。
ミシェル・ロジエに「エタニティ 永遠の花たちへ/2016」のベレニス・ベジョ。
ジャン=ピエール・バンベルジェに「サンローラン/2014」「めぐりあう日/2015」のミシャ・レスコー。
ミシェル・クルノーに「画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密/2012」のグレゴリー・ガドゥボワ。
ジャン=ピエール・ゴランにフェリックス・キシル。
ベルナルド・ベルトルッチに「副王家の血筋/副王家の一族/2007」「甘き人生/2016」のグイド・カプリーノ。
監督、脚本、製作、編集は「あの日の声を探して/2014」のミシェル・アザナヴィシウス。
原作はアンヌ・ヴィアゼムスキーの”それからの彼女”。
シネスイッチ銀座にて

