「D'après une histoire vraie」…aka「Based on a True Story」2017 フランス/ポーランド/ベルギー


心を病んで自殺した母のことを書いた小説がベストセラーとなった女流作家デルフィーヌはサイン会で大成功を収める。しかし次回作は全く書けなくてスランプに陥っていた。そんな折、サイン会で出会った謎の美女エルから連絡が入る…
エルの仕事はゴーストライターで、デルフィーヌのアパルトマンが見える距離に住んでいる。そしてデルフィーヌのアパルトマンにやって来たエルはPCに届いていたデルフィーヌ宛の大量のメールに勝手にレスをする。その後エルはデルフィーヌのアパルトマンに転がり込んでくる。やがて共同生活が始まりデルフィーヌに災難が降りかかる。
ちょっとネタバレ...
まず、精神安定剤の服用。
階段から落ちて骨折。
依頼されていた高校の講演会にデルフィーヌの代わりにエルが出席するというが、エルは出席していなかったことが判明。
止めは、食事に殺鼠剤が入っていたこと。
これはサスペンスか?と思われる展開だったが、エルはデルフィーヌの妄想?と理解した。
デルフィーヌがエルにプレゼントした真っ赤なストールとエルの真っ赤なルージュがインパクトあり。
最近公開されるフランス映画はあまり面白くないが、本作は私的に久しぶりのヒット作となった。
監督であるロマン・ポランスキーの妻エマニュエル・セニエはお気に入りフランス人女優の一人。
キレる役を演じたら右に出る者はいないほどハマるエヴ・グリーンがキレまくっていた。
デルフィーヌのパートナー、フランソワ役のヴァンサン・ペレーズが素敵。
デルフィーヌに「ヴィクトル・ユゴー 笑う男/2012」「毛皮のヴィーナス/2013」のエマニュエル・セニエ。
エルに「悪党に粛清を/2015」「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち/2016」のエヴァ・グリーン。
フランソワに「ダリダ~あまい囁き~/2017」のヴァンサン・ペレーズ。
レイモンに「パリ3区の遺産相続人/2014」のドミニク・ピノン。
展覧会の責任者に「カミーユ、恋はふたたび/2012」「ショコラ~君がいて、僕がいる~/2015」のノエミ・ルボフスキー。
監督、脚本は「おとなのけんか/2011」「毛皮のヴィーナス」のロマン・ポランスキー。
ヒューマントラストシネマ有楽町にて