2018年 06月 02日
「君の名前で僕を呼んで」
「Call Me by Your Name」2017 イタリア/フランス/ブラジル/USA

1983年、北イタリア。17歳のエリオは田舎のヴィラで両親と共に夏のヴァカンスを過ごしている。ある日、大学の美術史教授である父のインターンとして24歳のアメリカ人大学院生オリヴァーがやって来る。初めは自信家のオリヴァーに反発していたエリオだったが、日を追うごとに彼に惹かれて行くのだった…
オスカーの作品賞や主演男優賞にノミネートされ日本でも話題になり上映館もかなり多い。
映画は”初恋の輝き 甘く美しく…”なんて絶賛されている。なぜ絶賛されるのだろうか?私的にはあまりそそられなかった。でも、エリオのラストシーンは素晴らしい!そしてロケされた美しいイタリアの景色は堪能できるし、景色同様アーミー・ハマー&ティモテ・シャラメが美しい。
以前見たブラジル映画「彼の見つめる先に/2014」はとても爽やかな青春ラブ・ストーリーだった。最近映画で男性同士のキスシーンを見る機会が多いので違和感を覚えなくなったけれども「彼の見つめる先に」と比較するとこちらは爽やかさが足りない。ルカ・グァダニーノ&ジェームズ・アイヴォリーのせいかも知れない?
17歳の息子がゲイなのにたじろがないどころか認める父親が理解できない。それも80年代なのに…。一方でオリヴァーは父親に知れたら矯正施設に入れられると言っていた。この差はどこから来る?
”君の名前で僕を呼んで”は男女間では違和感ありで、男同士だから不自然なく呼び合うことができる。二人が互いの名前で呼び合い戯れる山のシーンが素敵だった。
オリヴァーに「ジャコメッティ 最後の肖像/2017」のアーミー・ハマー。
エリオに「インターステラー/2014」のティモテ・シャラメ。
パールマン教授に「シェイプ・オブ・ウォーター/2017」のマイケル・スタールバーグ。
アネラに「僕とカミンスキーの旅/2015」 のアミラ・カサール。
マルシアに「ジェラシー/2013」のエステール・ガレル。
キアラに「愛を綴る女/2016」のヴィクトワール・デュボワ。
監督、製作は「ミラノ、 愛に生きる/2009」「胸騒ぎのシチリア/2015」のルカ・グァダニーノ。
脚本は「日の名残り/1993」「上海の伯爵夫人/2005」「最終目的地/2009」のジェームズ・アイヴォリー。
新宿武蔵野館にて
美しい北イタリアの風景に、美しい2人の若者で
うっとりしながら見ましたが...
どこかひっかかるものを感じてしまいました。
「彼の見つめる先に」では主人公の気持ちに自然と寄り添うことができたのですが
本作ではなんとなく仕組まれたものを感じてしまったのは
ちょっと考えすぎでしょうか...?
でもシャラメくんは魅力的でしたね☆
こんばんは。
さてさてうっとりされましたか?
>なんとなく仕組まれたもの...
作り手のせいでしょうか?
「彼の見つめる先に」を見ていなかったら本作の印象も変わっていたかも知れません。
「彼の見つめる先に」はホント爽やかで素敵な映画でした。
フランス人ハーフのシャラメくんキュートでしたね。

