2018年 05月 09日
イタリア映画祭2018...「テイートとエイリアン」
「Tito e gli alieni」…aka 「Little Tito and the Aliens」2017 イタリア
アメリカ合衆国、ネバダ州のグルームレイク空軍基地に隣接する砂漠に暮らす教授はイタリア、ナポリ出身。通称エリア51と呼ばれるこの地では政府の極秘プロジェクトが行われていて教授はそれに関わっていた。そんなある日、教授の姪アニタと甥テイートがナポリからやって来る…
教授は妻のリンダを亡くして以来人を避け、日がな一日ソファに座って宇宙からの音声を聞いている。エイリアンと遭遇したという人々も暮らす砂漠で、観光客相手に結婚式を企画するステラは教授が気がかりで時折彼を訪ねる。
姪と甥がナポリからやって来たのは教授の兄フィデルが亡くなったから。妻も既に他界し、子供たちを弟に託していた。
ラスベガスのあるネバダ州に住むということでアニタとテイートはご機嫌だったが、空港に着き迎えに来た車は砂漠地帯をどこまでも走り、たどり着いた叔父の住処はラスベガスから遠く離れた場所だった。
不満タラタラのアニタとテイートに手を焼く教授はステラに子供たちの面倒を見てもらおうと考える。
極秘プロジェクトは暗礁に乗り上げていたが、テイートがやって来て教授の手伝いをするうちマシーンが作動し始める。
ラスト、リンダと名付けられたマシーンが宇宙からの映像を受信するシーンはファンタジーのようで素敵。
イタリアの女の子アニタが空軍の兵士に憧れ、ルークという名前の宇宙オタクがアニタを追っかける様子がなんとも微笑ましい。
ヴァレリオ・マスタンドレアはとても味のある俳優。変人で飄々とした雰囲気の教授役にマッチしていてナイス。
教授に「甘き人生/2016」のヴァレリオ・マスタンドレア。
ステラに「ジャコメッティ 最後の肖像/2017」のクレマンス・ポエジー。
テイートにルカ・エスポジート。
アニタにキアラ・ステラ・リッチョ。
ルークにミゲール・ヘレーラ。
ダニエル大佐に「もうひとりのシェイクスピア/2011」のジョン・キーオ。
フィデルに「イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-/2008」のジャンフェリーチェ・インパラート。
監督は「楽園の中へ/2012」のパオラ・ランディ。
有楽町朝日ホールにて