2018年 04月 20日
「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」
「Darkest Hour」2017 UK
1940年5月、第二次世界大戦初期。ヒトラー率いるナチス・ドイツの勢力が拡大しフランスは陥落寸前で、英国にも侵略の脅威が
迫っていた。そしてフランス、ダンケルクの海岸では連合軍が窮地に陥っていた。そんな中、不信任決議が出された英国首相チェンバレンの後任として外務大臣のハリファックスが最適任者と言われていたが本人はこれを固辞。そこで国民の人気は高いが、政党からの嫌われ者ウィンストン・チャーチルに白羽の矢がたつ…
嫌われ者ウィンストン・チャーチルは国王にも嫌われていた様子。バッキンガム宮殿でチャーチルと接見した際、手にキスを受けた国王が後ろで手を拭うシーンがあって面白い。国王とランチを共にするシーンでシャンパンを飲みまくるチャーチルに”昼からよく飲めるな?”と言われていたが、この人朝から酒(ウイスキー)を飲む習慣があった。チャーチルはアル中だった?
地下鉄に乗って市民と語らうチャーチル…政党や国王からは嫌われていたが、市民には好かれていたチャーチルがとてもチャーミング。
ラスト近くで国王がチャーチルに、好意を持っていると伝えるシーンもナイスだった。
気難しいけれどウイットとユーモアに富むウィンストン・チャーチルって英国人そのもの。口述筆記を担当するタイピストのエリザベスに厳しい反面、優しい気持ちも見せる辺りは中々素敵。
ウィンストン・チャーチルは”言葉の魔術師”と呼ばれたそうで、彼の口から発せられる言葉は素晴らしく巧みだ。オープニングとエンディングに演説シーンが登場する。政敵に立ち向かい力説するシーンは圧巻!言葉は彼の武器だったに違いない。
”ダイナモ作戦”と名付けられた連合軍の大規模撤退の模様は映画「ダンケルク/2017」で描かれ、エンディングで時の英国首相チャーチルは33万人の英国兵を救ったと記されていた。
何はともあれ、オスカーをゲットしたゲイリー・オールドマンが文句なしに素晴らしかった!
オスカーに輝いた辻一弘のメイクアップはゲイリー・オールドマンを別人にしていて特殊メイクってスゴいなぁ!と思った。
ウィンストン・チャーチルに「チャイルド44 森に消えた子供たち/2014」のゲイリー・オールドマン。
クレメンティーン・チャーチルに「パリ3区の遺産相続人/2014」「フランス組曲/2014」のクリスティン・スコット・トーマス。
国王ジョージ6世に「ブラック・シー/2014」「スロウ・ウェスト/2015」のベン・メンデルソーン。
エリザベス・レイトンに「ブラナー・シアター・ライブ2016/ロミオとジュリエット/2016」のリリー・ジェームズ。
ネヴィル・チェンバレンに「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」のロナルド・ピックアップ。
ハリファックス子爵(外務大臣)に「美しすぎる母/2007」のスティーヴン・ディレイン。
監督は「プライドと偏見/2005」「つぐない/2007」「路上のソリスト/2009」「アンナ・カレーニナ/2012」のジョー・ライト。
TOHOシネマズシャンテにて
辻さんの技は半端じゃないですね。
ホント彼には拍手を送りたいです。
上のチャーチル氏のピースサインって手の裏表で意味が変わるって知らなかったです。
にしても、チャーチルの演説は説得力ありますね。
ワタシもあんな話術が欲しいです。
何度もコメ投降してくださってすみません。
なぜ投稿できないのでしょうね?エキサイトに聞いてみたいです。
ピースサインって手の裏表...
わたしもこれ知りませんでした。中指立てるのは知ってますが...
チャーチルは本当に演説上手いですね!感心しました。あの話術は天性のものですね。
演じるオールドマンの演説も素晴らしかったです。
政治のドラマですが、チャーチルの人間的魅力も垣間見れる作品でした。
おっしゃる通り、チャーチルはことばの力をもった政治家ですね。
あとからノーベル文学賞を受賞したと知ってびっくりしました。
「ダンケルク」と同じ演説で終わるラストもナイスでした。
こんばんは。レスが遅くなってごめんなさい。
政治ドラマではありますが見ごたえのある人間ドラマでもありました。
チャーチルの人間としての魅力が素敵に描かれていてナイスでした。
彼が国民に好かれていたと言うのがよくわかりましたね。
受賞したのはノーベル平和賞ではなくて文学賞というのに私も驚きました。
あのラストは鳥肌ものでした。