2018年 02月 19日
「THE PROMISE/君への誓い」
「The Promise」2016 スペイン/USA
”1914年、オスマン帝国。アルメニア人の青年ミカエルは、医師を目指して首都コンスタンチノープルの医科大学に入学する。彼はそこで下宿先の娘の家庭教師で同じアルメニア人の女性アナと出会い心惹かれる…”
ミカエルがコンスタンチノープルで出会ったアナはフランスで教育を受けたアルメニア人。ミカエルには故郷にフィアンセ、マラルが、そしてアナにはアメリカ人記者の恋人クリス・マイヤーズがいた。
イタリア映画祭2007で、オスマン帝国によるアルメニア人迫害の映画「ひばり農園/2007」を鑑賞し、女性をレイプするシーンなど強烈でかなりの衝撃を受けた。本作にはそういったシーンは登場しないし、惹かれ合うカップルのロマンスも絡めて描かれていて「ひばり農園」とは違った視線で良かったと思う。ラストでトルコはこれら迫害を認めていないという説明があった。「ひばり農園」でも同様の説明があったのを思い出す。
コンスタンチノープルの医科大学で会ったオスマン帝国のエムレと、アルメニア人ミカエルの友情。アナを愛したクリスとミカエルのラストでの歩み寄りなど…男の友情って美しいなと少々感動。
大ラスはフランス海軍に助けられ米国に渡ったミカエル。米国で成功したアルメニア人ミカエルが誇らしげだった。
実際に起きたことを元にドラマは作られているが、ミカエル、アナ、クリスは実在の人物ではない。
ミカエルに「アメリカン・ドリーマー 理想の代償/2014」「エクス・マキナ/2015」のオスカー・アイザック。
アナに「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」のシャルロット・ル・ボン。
クリス・マイヤーズに「聖杯たちの騎士/2015」のクリスチャン・ベール。
神父に「バッド・エデュケーション/2004」のダニエル・ヒメネス・カチョ。
マルタに「マリア/2006」のショーレ・アグダシュルー。
スティーヴンに「96時間/リベンジ/2012」のラデ・シェルベッジア。
マラルに「エヴァの告白/2013」のアンジェラ・サラフィアン。
エムレに「オリエント急行殺人事件/2017」のマーワン・ケンザリ。
メスロブに「グリーン・ゾーン/2010」のイガル・ノール。
フランス海軍フルネ提督に「しあわせはどこにある/2014」「プロヴァンスの休日/2014」のジャン・レノ。
米国大使ヘンリー・モーゲンソーに「アーティスト/2011」のジェームズ・クロムウェル。
監督、脚本は「ホテル・ルワンダ/2004」「帰らない日々/2007」のテリー・ジョージ。
丸の内TOEIにて