2017年 04月 03日
「おとなの事情」
「Perfetti sconosciuti」…aka「Perfect Strangers」2016 イタリア
ある月食の夜、幼なじみの男性4人がそれぞれのパートナー同伴で食事会を開くことになる。ロッコとエヴァ夫婦の家にやって来たのはレレとカルロッタ夫婦にコジモとビアンカ夫婦。そして後はペッペを待つばかり。離婚歴があるペッペは新しい恋人と参加するはずだったが、恋人の都合がつかずペッペは一人参加となる。食事が始まり会話も弾む中、エヴァがゲームをしようと提案する。それはそれぞれの携帯に届いたメールや電話を見せ合うこと。やがて一人のスマートフォンにメールが届く…
ペッペに「愛と欲望 ミラノの霧の中で/2006」「まなざしの長さをはかって/2007」「人生、ここにあり!/2008」「司令官とコウノトリ/2012」「幸せの椅子/2013」のジュゼッペ・バッティストン。
レレに「ローマに消えた男/自由に乾杯!/2013」「天使が消えた街/2014」のヴァレリオ・マスタンドレア。
カルロッタに「ローマ、恋のビフォーアフター/2011」のアンナ・フォリエッタ。
コジモに「いつだってやめられる/2014」のエドアルド・レオ。
ビアンカに「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」「ハングリー・ハーツ/2014」のアルバ・ロルヴァケル。
ロッコに「神様の思し召し/2015」のマルコ・ジャリーニ。
エヴァに「それもこれもユダのせい/2009」「パリより愛をこめて/2010」「カプチーノはお熱いうちに/2013」のカシア・スムートニアック。
監督、脚本、原案はパオロ・ジェノヴェーゼ。
イタリア映画は大好きだし、出演陣も豪華だしで楽しみにしていた一作。でもこのブラック・コメディはあまり好きじゃない。イタリアで流行ったらしいが日本人の感性に合うかどうかは疑問?あれだけごちゃごちゃになった夫婦&友人関係がラストでは….。してやられたラストに唖然!
そして食事会を月食の夜に設定して、不思議な現象が起きても可笑しくない?なんて考えたのかも?
映画はほぼ密室劇。原タイトルの“完全なる他人”はどう理解すれば良いのやら?邦題の”大人の事情”って?
携帯というのはとてもパーソナルなもので、たとえ夫婦であっても互いに見せ合うなんて考えられない。だからそれをテーマにしたら面白いと思ったのだろうか?このドラマを考えた人は?まぁテーマとしては面白いかも知れないけれど、映画としては今ひとつだった。
シネマカリテにて