2017年 07月 23日
「アメリカン・バーニング」
「American Pastoral」2016 USA
かつてアメリカン・フットボールのスター選手として活躍したスウィードは父親から手袋製造会社を継ぎ、美しい妻ドーンと娘メリーと共にニュージャージーのカントリー・サイドで幸せな日々を満喫していた。しかし16歳になったメリーがニューヨークの学校に通う内ベトナム戦争反対を掲げる過激派グループに加入してしまう。そんな折、地元の郵便局で爆弾テロ事件が起こる...
シーモア(愛称スウィード)、監督に「美女と野獣/2017」のユアン・マクレガー。
ドーンに「ハッピーエンドが書けるまで/2012」「ノア 約束の舟/2014」のジェニファー・コネリー。
メリーに「リリィ、はちみつ色の秘密/2008」「ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~/2013」のダコタ・ファニング。
父ルーに「舞台よりすてきな生活/2000」のピーター・リーガート。
弟ジェリーに「アレクサンドリア/2009」のルパート・エヴァンス。
ヴィッキーにウゾ・アブダ。
リタにバロリー・カレー。
作家ネイサン・ザッカーマンに「テンペスト/2010」「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」のデヴィッド・ストラザーン。
原作は「白いカラス/2003」「エレジー/2008」のフィリップ・ロス。
物語は作家のネイサン・ザッカーマンが母校の同窓会に現れるシーンから始まる。棚に飾られた晴れやかなスウィードの写真を見て懐かしい思いに浸っている時一人の男と出会う。彼はスウィードの弟ジェリーだった。その後回想でスウィードの波乱の人生ドラマが始まる。
テロ事件直後行方がわからなくなったメリー。そしてスウィードはある時、ドーンの浮気現場を目の当たりにする。ビジネスに成功し、愛する妻子と幸せな日々を謳歌していたスウィードの人生は完璧なまでに崩壊してしまう。
ある日、スウィードの工場に仕事がしたいという名目でリタと言う娘がやって来る。しかしリタは職探しに来たわけではなくメリーと繋がっていた。メリーに会いたくてたまらないスウィードは居場所を詰問する。
メリーを疑うFBIがスウィードの邸宅を盗聴したり、リタがスウィードをニューヨークにおびき寄せたりするシーンを挟みながら描かれる様はサスペンスフルながら淡々と進むのでそれほどの盛り上がりはないかも知れない。
壊れてしまった家族を元のさやに戻そうと奔走するスウィードが気の毒過ぎる。演じるユアン・マクレガーが好演。
ジェニファー・コネリーを久方ぶりに見た。元ミス・ニュージャージーを演じる彼女は相変わらず美しい。ダコタ・ファニングも頑張っている。
でも英国人のユアン・マクレガーの初めての監督作品が、ユダヤ系アメリカン人の60年代を描いたドラマとは何となくユアンらしくないかな?
カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017にて(期間、時間限定で公開中)
観賞したい映画です。(喜)
ポスターの雰囲気にも魅かれますね。
こんばんは。
ユアン映画なのできっとDVDになることでしょう。
その節には是非ご覧下さい。