「別離」

Jodaeiye Nader az Simin…akaA Separation 2011 イラン

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ナデルにペイマン・モアディ。

シミンにレイラ・ハタミ。

ホジャットにシャハブ・ホセイニ。

ラジエーにサレー・バヤト。

テルメーにサリナ・ファルファディ。

判事にババク・カリミ。

教師ギャーライにメリッラ・ザレイ。

監督、製作、脚本に「彼女が消えた浜辺/2009」のアスガー・ファルハディ。


シャハブ・ホセイニ、ペイマン・モアディとメリッラ・ザレイは「彼女が消えた浜辺」に出演している。

この映画の予告も繰り返し観た。

アルツハイマー病の父親を抱えるナデルは海外移住を希望する妻シミンの意見に大反対する。シミンは娘テルメーの将来を考え下した結論なのに夫に反対され家を出てしまう。

テルメーは両親の意見の食い違いに戸惑い、別居した彼らのどちらと暮らせば良いのか思い悩む。


一方でホジャットは仕事が上手く行かずいつも荒れている。妻のラジエーは生活のためアルツハイマー患者の家政婦になる。ある時アルツハイマー病の男が粗相をしたのでバスルームに連れて行き身体を洗うように促すが、男は自分ですることができない。イスラム教の熱心な信者であるテルメーは夫のホジャット以外の裸の男を見ることは罪と感じている。たとえ相手が病気の人間であっても


ナデルはシミンが家を出たためラジエーを家政婦として雇っていた。彼女は熱心なイスラム教徒で妊娠していた。ある時、ラジエーが父親に取った行動に腹を立てたナデルはラジエーを突き飛ばしてしまう。そしてナデルはラジエーが入院した知らせをシミンから聞き病院へと向かう。そこで知らされたのはラジエーの流産だった。


そして争いが始まる。判事が登場ホジャットに嘘をついて家政婦になったラジエー。ラジエーが妊娠しているとは知らなかったと主張するナデル。この辺りから嘘が飛び交い終始がつかなくなって行く。まるで薮の中だ。

激怒する夫ホジャットに嘘をつくしかなかったラジエーと、娘テルメーの為に嘘をつき続けるナデル。そしてテルメーも又父親を守るため嘘をつくのだった。

社会の底辺で生きるホジャットとラジエー夫婦は、中産階級に属するナデルとシミン夫婦に嫉妬していたに違いない。ナデルは銀行員で、シミンの実家はリッチなのだから。


ナデルは息子すらも分からないアルツハイマー病の父親が情けなくて仕方がない。シミンは娘のために海外移住を計画するも夫の反対に合い行動を起こすことができない。

二組の夫婦は皆葛藤を抱えている。でも気の毒なのは子供たちだ。


予告編の最後にその結末に世界が心を震わせた。とあるがそれほどでもなかったかな?シミンはかなり自己中で夫と娘が可哀想に思えた。

ラスト両親のどちらと暮すか選ぶことになったテルメー彼女の結論はドラマの中では明かされず観客に委ねられる。両親のどちらかを選ぶなんて究極の選択以外の何ものでもない。さてテルメーはどちらを選んだのだろう?


渋谷 Bunkamura ル・シネマにて



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by margot2005 | 2012-04-26 23:20 | アジア | Comments(0)
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