「われらが背きし者」

「Our Kind of Traitor」2016  UK/フランス

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ロンドン大学で教鞭をとるペリーは弁護士のゲイルとモロッコ旅行を計画する。結婚して10年になる二人の間にはすきま風が吹き、関係の修復のための旅だった。しかしゲイルとの仲は冷えきったまま。そんなある夜、ペリーはレストランでロシア人のディマと偶然出会い、彼に誘われるまま一時を過ごすことに...。次第にペリーとディマの間に友情のようなものが芽生え始め、英国人の大学教授ペリーを信頼したディマは、自分がロシアン・マフィアで、マネー・ロンダリングも担当していたが今では組織から命を狙われる身であり、家族の安全のため英国に亡命したいと話し始める。やがてディマは組織の情報が入ったUSBメモリーをM16に渡して欲しいとペリーに依頼する…



ディマに「しあわせはどこにある/2014」ステラン・スカルスガルド。

ヘクターに「ロンドン・ヒート/2012」のダミアン・ルイス。

オーブリイ・ロングリッグに「抱擁/2002」「インベージョン/2007」ジェレミー・ノーサム。

監督は「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ/2010」「パレーズ・エンド/2012」のスザンナ・ホワイト。

原作、製作総指揮は「ナイロビの蜂/2005」「裏切りのサーカス/2011」「誰よりも狙われた男/2013」ジョン・ル・カレ。


ショッキングなオープニングで始まるジョン・ル・カレのドラマはとても重厚でスリリングで惹き付けられた。主演はお気に入りのユアン・マクレガーだし…。

平凡な大学教授のペリーと妻ゲイルが組織を裏切ったロシアン・マフィア、ディマの家族を助けるため奔走する。次から次へと問題が起き、見ている者をぐいぐいと引き込んで行く手法は中々のもの。


ディマに懇願されUSBメモリーを預かってしまったペリー。このペリーと言う人物は本当に善い人なんだと思う。断ることもできたかと思うが、ディマの家族の命がかかっていることを知り受け入れてしまう。

ロンドンに戻り、妻に責められた上、M16のヘクターに執拗に問いつめられるペリーが気の毒でならなかった。

演じるユアンはナイス・キャスティング。善い人が似合うのだ。ワルも似合うけど…。


ディマに“銃は使えるか?”と聞かれ“ノー!”と答えるペリー。普通の生活で大学教授が銃をぶっ放すなんてことないだろうし...なんて思ったけど、不安げに銃を握りしめながらもその後のペリーの活躍は大したもの。人間いざとなったら普段やらないこともできてしまうのかも知れない。

とんでもないことに巻き込まれたペリーとゲイル夫婦。でもその試練によって二人の関係が修復され、ドラマのラストも爽快だった。


TOHOシネマズ・シャンテにて



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by margot2005 | 2016-11-02 00:25 | UK | Comments(2)
Commented by ituka at 2016-11-05 18:02 x
margotさんはユアンファンだったのですね。
スターウォーズの彼を知らないワタシは
いつもいじめられている、か弱いうさぎちゃん的な
そんなイメージだったので今回の役にピッタリと思いました。
そういえば、『ジェーン』にも出てましたけど
下手すれば、最後まで彼だと分からないひともいるかも(笑)
Commented by margot2005 at 2016-11-05 19:45
> itukaさん
コメントありがとう!
そうなのです。90年代のダニー・ボイル映画時代からユアンの大ファンです。
>か弱いうさぎちゃん的な...って何となく理解できますけど...。
「スター・ウォーズ」シリーズのオビ=ワン・ケノービはとてもカッコ良かったですよ!
「ジェーン」は見に行こうかと思ったのですが、ユアンは脇役のようなのでやめました。
誰かわからないほど?やはりやめて正解ですね。
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