2016年 10月 10日
「白い帽子の女」
「By the Sea」2015 フランス/マルタ/USA
ある日、アメリカ人の小説家ローランドが妻のヴァネッサを伴いフランスの避暑地にやって来る。終始物思いに沈むヴァネッサはホテルの部屋に閉じこもり、ローランドは小説の執筆にのらなくて朝から酒を飲んでいる。そんな折、隣の部屋にフランス人のハネムーン・カップルがやって来る...
監督、脚本、製作、出演(ヴァネッサ)に「Mr.&Mrs.スミス/2005」「グッド・シェパード/2006」「マイティ・ハート/愛と絆/2007」「ウォンテッド/2008」「チェンジリング/2009」「マレフィセント/2014」のアンジェリーナ・ジョリー。
製作、出演(ローランド)に「マネー・ショート 華麗なる大逆転/2015」 のブラッド・ピット。
レアに「リスボンに誘われて/2013」のメラニー・ロラン。
フランソワに「わたしはロランス/2012」 「皇帝と公爵/2012」のメルヴィル・プポー。
ミシェルに「潜水服は蝶の夢を見る/2007」「サラの鍵/2020」「予言者/2009」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」「戦火の馬/2011」「パリよ、永遠に/2014」のニエル・アレストリュプ。
ある時、ヴァネッサは部屋の壁に穴を見つけ、隣のカップルの様子を観察し始める。そしてとうとうローランドもその穴を見つけることになる。冷えきった夫婦が隣のハネムーン・カップル、レアとフランソワの部屋を覗き見するシーンは好奇心をかき立てる。
ドラマの三分の一くらいの台詞はフランス語で、ローランド役のブラッド・ピットはニエル・アレストリュプ演じるカフェの主人ミシェルとフランス語で会話している。
アル中の夫とウツの妻が主人公ゆえ全編アンニュイなモードが漂う。
ブラッド&アンジーがハネムーンに訪れたマルタ島で撮影された模様。
映画のオフィシャル・サイトに
“すれ違ってしまった夫婦が粘り強い愛によって自分たちを取り戻し、
お互いを受け入れるようになるまでを描く映画です。
アンジェリーナ・ジョリー・ピット”と記されている。
現実ではつい最近別れることになった二人が映画のようにはいかなかったのか?と彼らの破局にはかなりの驚き。セレヴ・カップルは上手く行かない??
ドラマの時代設定が1970年代なのはとても良かったと思う。
でも主演の二人にどうもアンニュイなモードが似合わない。全く笑わないブラッド・ピットは魅力がないし...。
ドラマが素敵だったのは美しいマルタの景色と、70年代のアンジーの衣装のみ。
今年一番の駄作としたい。
シネスイッチ銀座にて