2016年 03月 20日
「火の山のマリア」

マリアにマリア・メルセデス・コロイ。
母親ファナにマリア・テロン。
父親マヌエルにマヌエル・アントゥン。
マリアの許婚イグナシオにフスト・ロレンソ。
ペペにマルビン・コロイ。
監督、脚本はハイロ・ブスタマンテ。
17歳のマリアは厳しい自然に囲まれた火山の麓で両親と共に暮らしている。農業を営む両親の土地は借地で地主はコーヒー農園の主任イグナシオ。生活が苦しい両親はマリアをイグナシオに嫁がせようと考えている。中年で子持ちのイグナシオとの結婚はマリアにとって喜ばしいことではない。マリアは誰にも内緒でコーヒー農園で働く青年ペペに想いを寄せていた。貧困から逃れアメリカに移住したいと望むペペ。マリアは一緒に連れて行って欲しいと懇願する...
始めは、望まれない妊娠をした娘を故意に流産させようと目論む母親ファナ…しかし後に“この子は生きる運命にある!”と感じたファナは未婚で妊婦となったマリアを心から受け入れる。ありったけの力で娘をサポートする両親の愛の深さにほっとする。
何はともあれ、マリアも彼女の両親もスペイン語が話せなかったためイグナシオの嘘を見抜くことができなかった。ペペに裏切られ、イグナシオに振り回されたマリアがとても気の毒でならない。
グアテマラは中南米であることはわかっていたが正確な位置はどこか?と考えていたらシアターに地図がありメキシコの南と確認した。
世界は広い!グアテマラでこのような原始的な暮らしをする人が存在するとは知らなかったが、彼らはマヤ系先住民。オープニングとエンディングに伝統的な衣装で盛装するマリアのシーンが映る。どちらのシーンにもマリアに笑顔がないのが実に哀しい。


岩波ホールにて(3/25迄上映)

