2016年 02月 13日
「ドリームホーム 99%を操る男たち」

シングルファーザーのデニス・ナッシュは不況のあおりを受け職を失ってしまう。サブプライムローンで手に入れた家に母親と息子の3人で暮らしているがローンの支払いが滞る日々。ある日、突然警察を伴って現れた不動産ブローカーに長年住み慣れた家を差し押さえられてしまう。全くもって納得できないデニスは“少し待ってくれ!”と懇願するが聞き入れてもらえない。転がるように自分の家から追い出されたデニスは母親リンと息子コナーを連れモーテルに身を寄せることになる…
デニス・ナッシュに「BOY A/2007」「大いなる陰謀/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「Dr.パルナサスの鏡/2009」「ソーシャル・ネットワーク/2010」「わたしを離さないで/2014」のアンドリュー・ガーフィールド。
リック・カーバーに「ワールド・トレード・センター/2006」「その土曜日、7時58分/2007」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」「バッド・ルーテナント/2009」「マシンガン・プリーチャー/2011」「マン・オブ・スティール/2013」のマイケル・シャノン。
リン・ナッシュに「夫以外の選択肢/2004」 「ザ・マスター/2012」「きっと、星のせいじゃない/2014」「わたしに会うまでの1600キロ/2014」のローラ・ダーン。
コナー・ナッシュ「スマイル、アゲイン/2013」「セイフ ヘイヴン/2013」のノア・ロマックス。
監督、原案、製作、脚本は「グッバイ ソロ/2008」のラミン・バーラニ。
舞台はリーマンショック後のアメリカ、フロリダ州。
不動産ブローカーのリック・カーバーは法の抜け穴をかいくぐり、住宅ローン返済不能で差し押さえられた物件を売却して大もうけしている。
職探しがはかどらず途方に暮れるデニスにリック・カーバーが誘いをかけてくる。優秀な建設作業員だったデニスの腕をカーバーは金で買ったのだ。デニスは家を取り戻したい一心で、モラルを無視したカーバーの悪徳ビジネスに手を染めて行く。
デニスは金のため次第にカーバーの言いなりになるが、心のどこかで良心の呵責にも苛まれ始める。そして悪徳ビジネスで金を稼いでいることを母親や息子に言えない後ろめたさから、最後には善に目覚めるデニスにほっとする。ドラマはマジで辛くて重い。
家を取られた絶望から自殺する男のシーンから始まるドラマはなんとも身につまされるがかなり見応えはある。
アンドリュー・ガーフィールドの出演に惹かれて見に行った。「アメイジング・スパイダーマン」シリーズは見ていないのでシアターでは久しぶりのアンドリュー。ヒゲを伸ばした彼は父親役が似合っている。
顔のせいかワル役しかしないマイケル・シャノンが女好きで冷酷な男を演じていてもう完璧。
原タイトルに付く99とは“世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である”と言う説に由来する。
ドラマの中でリック・カーバーが自分も1%の中の一人と豪語していたのを思い出す。
新宿シネマカリテにて

