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「彼は秘密の女ともだち」

「Une nouvelle amie」…aka「Je suis femme」「The New Girlfriend」2014 フランス
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少女の頃から大の親友だったクレールとローラ。互いに伴侶を得、幸せな日々が続くかに見えたが、ローラは病に倒れ夫と幼い娘を残して亡くなってしまう...

ダヴィッド/ヴィルジニアに「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)/2013」のロマン・デュリス。
クレールに「美しい人/2008」「キリマンジャロの雪/2011」「テレーズの罪/2011」「間奏曲はパリで/2013」のアナイス・ドゥムースティエ。
ジルに「ぜんぶ、フィデルのせい/2006」「アンナ・カレーニナ/2012」「黒いスーツを着た男/2012」「男と女 真夜中のパリ/2012」「恋のベビーカー大作戦/2012」のラファエル・ペルソナ。
ローラに「誘拐者/2004」のイジルド・ル・ベスコ。
ローラの母リズに「ボン・ヴォヤージュ/2003」「フレンチなしあわせのみつけ方/2004」「マリー・アントワネット/2006」のオーロール・クレマン。
監督、脚本は「17歳/2013」のフランソワ・オゾン。

ローラの死から中々立ち直れないクレールは仕事にも打ち込めず休暇をとることに決める。そんなある日、夫のジルから一度ダヴィッド親子を訪ねてみたらと提案される。クレールはローラの娘のゴッドマザー。そしてダヴィッドと生まれてまもない娘を永遠に守ると約束したことを思い出す。やがてクレールはダヴィッドの家を訪ねる決心をする。しかしそこで目の当たりにしたのは女装したダヴィッドが娘をあやす姿だった。

生前、妻のローラはダヴィッドの女装に理解を示した。ダヴィッドはクレールにも理解して欲しいと訴える。かなり躊躇はしたものの、クレールはダヴィッドの願いを叶えるため、彼にヴィルジニアと命名する。
女装趣味の男に、自身の“女の美しさ”を開花させられてしまった地味な女性クレール。ちょっと複雑な二人の関係はまぁまぁだが、あのラストあまり好きじゃない。ジルはどこ?ジルとクレールの間に子供はできなかったのだろうか?

本作は英国のミステリー作家ルース・レンデルの傑作短編『女ともだち』の映画化。ルース・レンデルが書いた小説をクロード・シャブロルが映画化した「ロウフィールド館の惨劇/1995」と「石の微笑/2004」を見ている。本作はミステリーではない。ロマンのイメージから軽いコメディの雰囲気も漂う。
オゾンとロマン・デュリスに加え、ラファエル・ペルソナまで出演しているのでスゴく楽しみにし、期待していたが今ひとつのストーリーだった。
ラファエルは笑顔が似合う。本作では少々形無しで気の毒な役柄。
イジルド・ル・ベスコにお目にかかったのは2006年のフランス映画祭以来。クラシカルな独特の雰囲気持つ女優ながら、本作では前半で亡くなってしまって残念。

ダヴィッドやクレール&ジルが住む家の周辺の景色がスゴく美しくてパリ郊外なのかな?と思っていたらカナダ、ケベックでロケされた模様。
女装はロマンよりラファエルの方が似合うかな?と思ったりしたが...クラシカルなロマンの女装をコーディネートしたのはやはりオシャレなフランス人。そしてずっと女装を演じてみたかったというロマンは高いヒールで完璧に歩きさすがだ。

シネスイッチ銀座にて
Commented by ようこ at 2015-08-29 18:23
こんにちは。

好きなオゾン監督の映画。世界観はよかったですが。私もラストは、いまいちでしょうか。ジルはどうなったのか。リュシーの葛藤もなく、自然に?3人で手を繋ぐラスト。まぁ、オゾン監督らしいファンタジー的かな。作品のメッセージは伝わりました
Commented by margot2005 at 2015-08-29 23:05
ようこさん、こんばんは。
オゾンお好きなのですね?
やはりあのラストはちょっと??でしたか?
そう、ジルの存在がスゴく気になりました。
でも美しく成長した娘を登場させたのは良かったと思います。
by margot2005 | 2015-08-18 23:20 | Comments(2)