「チャップリンからの贈りもの」

「La rançon de la gloire」…aka「The Price of Fame」2014 フランス/ベルギー
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1977年、スイス、レマン湖畔。エディは出所したばかりで、娘サミラと暮らすオスマンの家に転がり込む。二人は互いに移民で強い友情で結ばれていた。オスマンの妻ローザは腰痛で入院中だが治療費を支払う金もない。そんなクリスマスの夜、喜劇王チャリー・チャップリンが亡くなったことがTVで報じられる。やがてエディはあることを思いつく。それは墓地に埋葬されたチャップリンの柩を盗み出すというとんでもないプランだった...

エディに「ナルコ/2004」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」のブノワ・ポールヴールド。
オスマンに「シャドー・チェイサー/2012」のロシュディ・ゼム。
妻ヌールに「キャラメル/2007」「友よ、さらばと言おう/2014」のナディーン・ラバキー。
娘サミラにセリ・グマシュ。
チャプリンの秘書ジョンに「E.T./1982」「白と黒のナイフ/1985」「赤い航路/1992」「ファム・ファタール/2002」「ボン・ヴォヤージュ/2003」のピーター・コヨーテ。
ローザに「ゼロ時間の謎/2007」「クリスマス・ストーリー/2008」「美しい人/2008」「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~/2011「愛のあしあと/2011」「皇帝と公爵/2012」のキアラ・マストロヤンニ。
マドモアゼル、チャプリンに「ヒトラーの贋札/2007」のドロレス・チャップリン。
監督、脚本は「神々と男たち/2010」「マリー・アントワネットに別れをつげて/2012:出演」のグザヴィエ・ボーヴォワ。

エディが身代金要求のためチャプリンの家に電話をかけ、家族と話したいと言うものの相手にされず、強気のチャプリンの秘書ジョンに軽くあしらわれてしまう。そして再びアプローチするが埒が明かない。手ぬるいエディの計画は上手く運びそうもない様子。そこで最初は乗り気でなかったオスマンが立ち上がる。オスマンはどうしても金が必要だったから…。

1977年のクリスマスに亡くなり、年が明けてから起こったチャーリー・チャップリン遺体誘拐事件はなんとなく知っている。日本のTVでも放送されたはずだから。
テーマは遺体誘拐事件ながらコメディ・タッチで描かれる。主人公の二人は貧しい移民。いつも弱者の味方だったチャーリー・チャプリン。ハートウォーミングなラストは素敵だった。
ドラマの中でサーカスが描かれる。今のサーカスって“動物たちは虐待されているのか?”と言う論議が起こっているらしい。ドラマの時代背景は1778年。サーカスはドラマの中のアクセントとなっていて中々素敵だ。
ドラマの中にチャプリンの映画が登場し、サーカスでエディがピエロを演じる。エディのピエロ役がチャプリンと重なるようでナイスなアイデアかと感心する。
サーカスの団長役を演じるチャップリンの息子ユージンが映画初出演。屋敷で誘拐犯からの電話を受けるマドモアゼル、チャプリン役のドロレスはチャップリンの孫。
チャップリン家の全面協力でスイス湖畔に立つ屋敷、墓地でロケされた。

シアターで観た予告には登場しなかったピーター・コヨーテと、一瞬で気がつかなかったキアラ・マストロヤンニの出演を改めて知った。ハリウッドやヨーロパ資本のたくさんの映画に出演し、70歳を超えるピーター・コヨーテが実に懐かしい。
実際の誘拐犯二人組は東ヨーロッパからの移民だったそう。ドラマの中のブノワ・ポールヴールドとロシュディ・ゼムはナイスコンビ。
「神々と男たち」は神聖なる素晴らしい作品だったが、グザヴィエ・ボーヴォワって軽いコメディもOKだし、「マリー・アントワネットに別れをつげて」ではルイ16世が似合っていた多彩な人物。

恵比寿ガーデンシネマにて
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by margot2005 | 2015-08-02 20:19 | フランス | Trackback | Comments(0)
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