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「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

「Birdman: Or (The Unexpected Virtue of Ignorance)」2015 USA
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かつて一世を風靡したスーパーヒーロー映画“バードマン”の主人公を演じたリーガンは、いつまでたってもそのイメージが拭えず、その後もぱっとせず今や落ち目の中年俳優。妻シルヴィアとは離婚し、一人娘のサムはドラッグ依存症で退院したばかり。人生最悪状態のリーガンは一旗揚げようと舞台に取り組む…

リーガンに「ビートルジュース/1988」「バットマン/1989」「バットマン リターンズ/1992」のマイケル・キートン。
サムに「マジック・イン・ムーンライト/2014」のエマ・ストーン。
マイクに「幻影師アイゼンハイム/2006」「インクレディブル・ハルク/2008」「ボーン・レガシー/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のエドワード・ノートン。
ジェイクに「ハングオーバー!! シリーズ/2009~2013」のザック・ガリフィナーキス。
ローラに「わたしを離さないで/2010」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「シャドー・ダンサー/2011」「ビトレイヤー/2013」のアンドレア・ライズブロー。
レズリーに「美しい絵の崩壊/2013」のナオミ・ワッツ。
シルヴィアに「あなたとのキスまでの距離/2013」のエイミー・ライアン。
タビサに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「ウイークエンドはパリで/2013」のリンゼイ・ダンカン。
監督、製作、脚本は「バベル/2006」「BIUTIFUL ビューティフル/2010」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。

本作は2015年度のアカデミー作品、監督、脚本、撮影賞を受賞した。マイケル・キートン、主演男優賞は敵わなかったが素晴らしいパフォーマンスで、他の俳優たちも大熱演。

マイケル・キートンの「バットマン」はもちろん観ている。彼は映画版の初代バットマン。「ビートルジュース」も「バットマン」同様ティム・バートン作品で、20数年ぶりにシアターでマイケル・キートンを観た。少し前wowowでミシェル・モナハン主演のサスペンス「ブラインド・フィアー」を観てマイケル・キートンが懐かしかったのを思い出す。冴えない役だったけど…。で、これでマイケル・キートン復活となれば嬉しいな。

アカデミー作品賞に選ばれ、イニャリトゥ始めスタッフ、キャストが登壇。キートンはコメントを求められ“ここに立つだけで十分。”と謙虚に答えていた。主演男優賞はエディ・レッドメインに持っていかれたけど、映画の中にオスカーに値する素晴らしいパフォーマンスのキートンがいる。
エドワード・ノートンはお気に入りハリウッド俳優の一人。しかしわたし自身が惹かれる映画に中々出演してくれない。「グランド・ブタペスト・ホテル」は群像劇だったし、ジェレミー・レナー主演の「ボーン・レガシー」はつまらない作品だった。「幻影師アイゼンハイム」のノートンはスゴく素敵だった。あれからかれこれ10年。彼もおじさんの部類に入ってしまったわけだ。
「ハングオーバー!! シリーズ」でうるさくてウザいキャラを演じたザック・ガリフィナーキスが静かで唖然。俳優が演じるキャラって、その人そのものになってしまってコワい。
ローラ役のアンドレア・ライズブローはオーラのある女優で好き。
エマ・ストーンは「マジック・イン・ムーンライト」よりこちらのキャラが良いな。

リーガンが自ら脚色/演出/主演で手がける舞台劇“愛について語るときに我々の語ること”の配役…リーガンの若い恋人ローラと、レズリーの相手役に抜擢された俳優マイクが実生活で彼女の恋人と言う設定。ローラはリーガンの子供を妊娠中と言うおまけまで付いていて、スキャンダラスな俳優たちの実情が面白い。

映画は舞台劇も含め全編現実と妄想がないまぜになった展開がスゴく斬新。
怪我で降板した俳優の代わりにウディ・ハレルソン、マイケル・ファスベンダー、ジェレミー・レナーなどどうか?とモロ実名で登場したり、ロバート・ダウニーJr.の“アイアンマン”がくだらない!と言う台詞もありかなり手厳しい。メグ・ライアンの整形なんて話もあったけど...。

以下少々ネタバレ...

気になったのはラスト…舞台劇のリーガンは自らを本物の銃で撃って自殺を図り死んでしまう。観客は舞台のパフォーマンスにスタンディングオベーションで答え、辛辣な批評家タビサは舞台劇を絶賛する記事を新聞に掲載する。そしてリーガンが病院で目覚める。銃は鼻をかすっただけだった。元妻が病室でリーガンを見舞っている。その後サムがリーガンのお気に入りの花を持ってやって来る。サムが花瓶を探しに部屋を出た後リーガンは窓から飛び降りてしまう。やがて窓から身を乗り出して父親を見上げるサムの目のアップ...しかし観客の目にリーガンの姿は映らない。
病院のシーンは妄想?リーガン本当は死んでいた?どう解釈すれば良いものかと、頭が???マークになった。
暗いイメージの映画が多いイニャリトゥ作品。少々奇想天外ながら楽しいイニャリトゥ映画は実にナイス。
全編に流れるBack Musicは90%ドラムスで構成されていてとてもドラマにマッチしている。

TOHOシネマズシャンテにて
Commented by rose_chocolat at 2015-04-26 16:07 x
ラストですよね。
あれは人によりけりだと思うんですけど、私はあのままバードマンになって飛んでると思いたいですね。
エマのあの表情は見事でした。
Commented by margot2005 at 2015-04-27 00:15
rose_chocolat さん、コメントありがとう。
さてラストはそれぞれの解釈ですね。
あのままバードマンとして飛んで来るのは良いかも知れません。
エマ・ストーンの目は吸い込まれそうでした終始...。


by margot2005 | 2015-04-22 00:15 | MINI THEATER | Comments(2)