2015年 04月 07日
「ブルックリンの恋人たち」
人類学博士号取得の研究を続けるフラニーはモロッコで遊牧民の文化を研究中。ある日、ニューヨークに住む母親カレンから一本の電話が入り、弟ヘンリーが交通事故に遭い昏睡状態にあるという。ヘンリーとはある事が原因で喧嘩の後疎遠だったが、フラニーは取り急ぎニューヨークへ戻る決心をする…
フラニー・エリスに「レ・ミゼラブル/2012」のアン・ハサウェイ。
ジェイムズ・フォレスターにジョニー・フリン。
ヘンリー・エリスにベン・ローゼンフィールド。
カレン・エリスに「あなたは私の婿になる/2009」「噂のモーガン夫妻/2009」「ブレイブ・ワン/2007」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」のメアリー・スティーンバージェン。
監督、脚本はケイト・バーカー・フロイランド。
映画を上映しているのは知っていたけど、かなり地味っぽい作品だし、主演のアン・ハサウェイはあまり好きな女優じゃないしで少々迷っていた。でもなんとなく気になり観に行ったところ中々の感動作でシアターも思ったより入っていた。
ミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターを演じるジョニー・フリンは英国の詩人でありミュージシャンで俳優だそう。弾き語りが上手いはずだ。とにかくmusicが素晴らしい!
ニューヨークでストリート・ミュージシャンをするヘンリーは交通事故に倒れる。モロッコから戻った姉のフラニーは実家に戻り母親カレンに言われるままヘンリーの部屋で寝起きするようになる。大学を中退してミュージシャンになると宣言したヘンリーとは喧嘩して以来疎遠になっていた。部屋を見回すと壁にヘンリーが憧れるインディーズ・ミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターのポスターが貼ってある。そして彼のギターの中からノートが見つかり、その中にジェイムズ・フォレスターのライヴのチケットが挿んであった。ヘンリーの代わりにライブに行ったフラニーはジェイムズの歌に感動する。ライヴの後ジェイムズと会い、弟ヘンリーはあなたの大ファンながら、今は入院中で今日は来る事ができなかったと伝える。すると翌日、忙しい合間をぬってジェイムズが病院へ見舞いにやって来る。
当然ヘンリーは目覚めるだろうなと思っていたが、やはりで…彼が目覚めるきっかけになったのはきっと音楽に違いない。少々事例は異なるが、以前TVで認知症の人にその人が好きだった音楽を聞かせると記憶が戻るようなことを実験していたのを思い出す。
フラニーは病室に蓄音機(カセットではない)やキーボードを持ち込んでヘンリーに音楽を聴かせる。ニューヨークの街で採取した騒音まで聞かせるのだ。おまけにヘンリーが大好きなマーブル・チョコレートやパンケーキを持ち込んで食べられない彼に匂いを嗅がせる。あのような行為ってとても効果があるのだろうなと思った。
音楽を通して結ばれるフラニーとジェイムズ。あの後二人の未来は?その後の展開を見ているものに委ねるラストが素敵だ。
映画のオフィシャルHPに...“これは偶然にも出会った男女の甘く切ない期間限定のプレミアムな恋。”とあり。
新宿武蔵野館にて(4月中旬まで上映予定)
ジェイムズがヘンリーを見舞ったのは、最初はフラニー狙いだった
と考えるのは、余りに下種の勘繰りというものかな...
こんばんは。
コメントありがとうございます。
>フラニー狙い...
そうだったかも知れませんね。