「愛して飲んで歌って」

「Aimer, boire et chanter」…aka「Life of Riley」2014フランス
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登場人物は医者のコリンとカトリーヌ夫婦。ビジネスマンのジャックとタマラ夫婦。そして農夫のシメオンとモニカ夫婦。
ある日、カリスマ的人気教師ジョルジュ・ライリーが末期ガンに冒されていることが判明する。ジャックはジョルジュの大親友であり、カトリーヌは若かりし頃ジョルジュの恋人だった。そしてモニカはジョルジュの元妻…と、3組のカップルにとってジョルジュは切っても切れない関係にある人物。

カトリーヌに「恋するシャンソン/1997」「ブッシュ・ド・ノエル/1999」「風にそよぐ草/2009」のサビーヌ・アゼマ。
コリンに「パリ、ジュテーム/2006」「クリスマス・ストーリー/2008」「ユキとニナ/2009」「大統領の料理人/2012」のイポリット・ジラルド。
タマラに「エディット・ピアフ~愛の讃歌~/200」「引き裂かれた女/2007」のカロリーヌ・シオル。
ジャックに「ボン・ヴォヤージュ/2003」「ダニエラという女/2005」「モンテーニュ通りのカフェ/2006」「風にそよぐ草」のミシェル・ヴュイエルモーズ。
モニカに「プチ・ニコラ/2009」「屋根裏部屋のマリアたち/2010」「シャンボンの背中/2009」「プレイヤー/2012」のサンドリーヌ・キベルラン。
シメオンに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵/2005」「ミックマック/2009」「風にそよぐ草」「美女と野獣/2014」のアンドレ・デュソリエ。
ジャックとタマラの娘ティリーに「ぼくを葬る/2005」「最強のふたり/2011」のアルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ。
監督、脚本は「恋するシャンソン」「パリの恋愛協奏曲(コンチェルト)/2003」「風にそよぐ草/2009」のアラン・レネ。

アラン・レネの前作「風にそよぐ草」は色彩がとても美しかった。本作はフランスの有名なコミック作家ブルッチ(Blutch)の絵を背景にしている。まるで舞台の緞帳のように…。
原作は英国の劇作家アラン・エイクボーンの戯曲“お気楽な生活”が元になっている。
舞台は英国のヨークシャー郊外ながら台詞はフランス語、演技者は全てフランス人とちょっと違和感ありながら、90歳の監督が作ったとはとても思えない、ユニークでいて無邪気な味わいがなんとも微笑ましい。

医者のコリンはジョルジュが末期ガンであることを知ってしまい、うっかりカトリーヌに打ち明けてしまったからもう止まらない。おしゃべりで行動的なカトリーヌは早速ジャックとタマラに報告に行く。
集合した4人は愛すべき友人の最期を有意義なものにしてあげようと宣誓する。
一方で農村に暮すシメオンは、余命いくばくもない元夫ジョルジュが気がかりなモニカに嫉妬を募らせている。それはジョルジュが女性に優しくて恋多き男だから…。

誠実なコリンは妻にかつて恋人がいたこと知り驚きを禁じ得ない。タマラは良妻賢母を絵に描いたような女性だが、夫の浮気発覚に俄然怒りを爆発させる。モニカの再婚相手シメオンは彼女が元夫ジョルジュとヨリを戻すのではないかとイライラするばかり…それぞれがぎくしゃくした夫婦関係にありながらジョルジュのことも気がかりでならないわけ。
やがてジョルジュを巡って繰り広げられる女たちのバトルも収まり、彼の葬儀でエンディングを迎える。ちょっと皮肉な大人のドラマは独特のタッチながら結構味わい深い。
このドラマにジョルジュも配役の一人として登場しているが姿は一切映らない。彼はどんな男なのか?と観客に想像力をかき立てさせる手法が上手い。
監督アラン・レネは昨年91歳で亡くなっている。

岩波ホールにて
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by margot2005 | 2015-03-08 23:33 | フランス | Comments(0)
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