「シャトーブリアンからの手紙」

「La mer à l'aube」…aka「Calm at Sea」2011 フランス/ドイツ
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“1人のドイツ人将校の報復として、ヒトラーは人質150名の命を要求した。”

ギィ・モケにレオ・ポール・サルマン
ジャン・ピエール・タンボーに「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜/2007」「ランジェ公爵夫人/2007」「愛について、ある土曜日の面会室/2009」「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路/2010」「最後のマイウエイ/2012」のマルク・バルベ。
クロード・ラレに「ミステリーズ 運命のリスボン/2010」のマルタン・ロワズィヨン。
モヨン神父に「ダニエラという女/2005」「サン・ジャックへの道/2005」「画家と庭師とカンパーニュ/2007」「バレッツ/2010」「キリマンジャロの雪/2011」のジャン・ピエール・ダルッサン。
オデット・ネリスにヴィクトワール・デュボワ。
ルシアン・トゥーヤ収容所長に「大統領の料理人/2012」のジャン・マルク・ルロ。
ベルナール・ルコルヌ副知事にセバスティアン・アカール。
カミーユに「宮廷料理人ヴァテール/2000」「サガン-悲しみよこんにちは-/2008」のアリエル・ドンバール。
エルンスト・ユンガーに「ヒトラー 〜最期の12日間〜/2004」のウルリッヒ・マテス。
ドイツ兵ハインリヒ・オットーに「ウェイヴ あるクラスの暴走/2008」のヤコブ・マッチェンツ。
シュテュルプナーゲル将軍にアンドレ・ユンク。
監督、脚本は「ブリキの太鼓/1979」「スワンの恋/1983」のフォルカー・シュレンドルフ。

1941年10月。ドイツ占領下のフランス、シャトーブリアンにあるショワゼル収容所 には占領に反対する政治犯が多数収容されていた。そこには占領を批判するビラを撒いただけで逮捕された17歳の少年ギィや新婚の青年クロードもいる。収容所の男たちに会いにくる女たち。その中にギィが恋心を抱くオデットやクロードの愛する妻も…。クロードは訪ねてきた妻に“明日出所できる!”と伝え、ギィはオデットとデートの約束を交わす。そんな折、ナントで1人のドイツ人将校が何ものかによって暗殺される事態が起きる。やがてパリのドイツ軍司令部に、ヒトラーからの命令が届く。それは”収容所にいるフランス人150名を処刑せよ!”という過酷なものだった。ドイツ軍司令本部にいるシュテュルプナーゲル将軍はこの命令に愕然とし回避するよう奔走する。しかし命令は回避されず、ルシアン・トゥーヤ収容所長はベルナール・ルコルヌ副知事に速やかに処刑者のリストを作るよう命じる。そしてここでも処刑リスト作成にベルナールが躊躇するが、彼は命令に背くことができない。やがて17歳のギィも含めたリストを作り上げるしか方法はなかった。

収容所のリーダー格であるジャン・ピエール・タンボーとモヨン神父の存在あってのドラマかとも思える。タンボーと神父役の二人がフランス映画界の著名俳優でもあるし、二人の存在感は圧倒的。
タンボー役のマルク・バルベは頑固でイヤミな役柄が多いが、本作ではギィに穏やかに接するgood person役だ。ちょっと意外だったが善き人役のマルク・バルベも中々goodである。
神父役のジャン・ピエール・ダルッサンには飄々としたという言葉がぴったり。本作では罪もない人々が死に行く様を穏やかな表情で見つめる姿がまたまたgoodである。

“シャトーブリアン”と聞けばステーキを思い浮かべるが、ロワール・アトランティック県にあるフランスの一都市であり、県庁所在地はナント。

フランス人捕虜の銃殺に反対だったシュテュルプナーゲル将軍やエルンスト・ユンガー。ドラマの中でユンガーはフランス人シンガー、カミーユと親しい間柄にあるよう描かれている。そして銃殺場面に駆り出されたドイツ兵ハインリヒ・オットーは、自らの行為に驚愕し悩み苦しむ。
ドイツ人はドイツ人で罪もないフランス人を殺すことに苦悩していた真実がひしひしと伝わってくる。
ヒトラーの命令を受けた幹部の一人が“わたしたちは人殺しではない。”と訴える言葉が胸に響く。

邦題を「シャトーブリアンからの手紙」としたのは処刑される前に、家族に宛てて書いた彼らの手紙から考えた様子。
91分と短いながら、フランス人とドイツ人の心境を凝縮してあるドラマはとても見応えがあった。平日の昼間シアターは人で埋まっていて驚き。

シアター・イメージフォーラム
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by margot2005 | 2014-11-06 00:28 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)
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