「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子- 」

「De toutes nos forces」…aka 「The Finishers」2013 フランス/ベルギー
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17歳のジュリアンは幼い頃より車椅子生活を送る日々。ある日、彼の父親ポールが久しぶりに家に戻ってくる。失業したポールは妻クレールの非難を浴び逃げるばかり。やがて地元の消防団で働き始めるが、妻との間はぎくしゃくしたまま。そんなある時、ジュリアンが家出する…

ポールに「マドモアゼル/2001」「美しき運命の傷痕/2005」「刑事ベラミー/2009」のジャック・ガンブラン。
クレールに「Ricky リッキー/2009」「プレイヤー/2012」のアレクサンドラ・ラミー。
ジュリアンにファビアン・エロー。
ジュリアンの姉ソフィーにソフィー・ドゥ・フュアスト。
監督、原案、脚本は「エトワール/2000」「オーロラ/206」のニルス・タヴェルニエ。

障害者が主人公の映画で躊躇したが、父親役がフランス人お気に入り俳優の一人ジャック・ガンブランということで観にいった。しかしながら、これが素晴らしいドラマで、ラストはしばし感動に包まれる。フランス映画祭2014のオープニング作品。

ジュリアン役が実際障害を持った青年であるためとてもリアルなのだが、彼が実に明るくて、父親ポールの方が暗い雰囲気。ポールは障害を持った息子と上手くつきあえず、生まれて以来彼の面倒は妻クレールに任せてきたのだ。しかしジュリアンの家出をきっかけに息子と向き合おうとする。

ガレージから古い新聞を見つけ若き日の父親がトライアスロンに出場していたことを知ったジュリアン。
ポールに記事を見せ、“出場したい!”と詰め寄るがポールは聞く耳を持たない。しかしジュリアンの熱意にポールは譲歩することになる。
そして始まる過酷な練習…これが想像を絶する過酷なレース参加への始まりだった。障害者のパラトライアスロンはあるが、障害者を伴ってトライアスロン(アイアンマン)に挑むなんて正気の沙汰じゃない。
ドラマはあくまでもフィクション。しかしながら中年のお父さんがあのような快挙を成し遂げられるのか?と少々疑問が残るがジャック・ガンブランの頑張りに許してしまう。

“我々の強さの全て”という原タイトルがすべてを語っている。ポールは、水泳、バイクと挑んだ後、最後のマラソンで“すまない、もう走れない。”と道路に崩れ落ちるのだ。しかしジュリアンは一人車椅子をこぎ始まる。それを見たポールは立ち上がり、再び走り始める。あのシーンにはとても、とても感動する。そしてラストはもぅ泣けそうだった。

舞台となるローヌ・アルプの景色が素晴らしく美しくてドラマを盛り上げる。
ジュリアン役のファビアン・エローはもちろんのこと、両親を演じるジャック・ガンブラン&アレクサンドラ・ラミーが最高の配役。

ジャック・ガンブランはサンドリーヌ・ボネール主演の「マドモアゼル/2001」で初めてお目にかかった。最近wowowでガンブラン映画の上映があり3本見ることができた。「最初の人間/2011」「ブラインドマン その調律は暗殺の調べ/2012」「パリ、カウントダウン/2013」。
「最初の人間」はアルベール・カミュ原作の硬派な映画。他のニ作は刑事とパリのバー経営者といったところ。本作のような役柄のジャック・ガンブランはトレ・ビアン!だ。

シネ・リーブル池袋にて(既に上映終了/現在、シネマート六本木(土、日のみ)、丸の内TOEIにてそれぞれ上映中)
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by margot2005 | 2014-09-28 00:17 | フランス | Comments(2)
Commented by セレンディピティ at 2014-09-29 14:19 x
こんにちは。
私もいつもは障害者を主人公にした作品...ってちょっと躊躇してしまうのですが
これはそれをほとんど意識することもなく、さわやかな感動に包まれました。
ほんとうの家族のように息もぴったりあっていましたね。
寡黙なお父さんが、息子のために、そして二人のために
ここぞという時に見せたがんばりに心を打たれました。
Commented by margot2005 at 2014-10-06 23:41
セレンディピティさん、いつもコメントありがとう。
さてやはり障害者ものって躊躇しますよね。
でもホントこれは明るくてさわやかで、観ていて居心地良かったですね。
そして配役が素晴らしかったです。お父さん役のジャック・ガンブランは寡黙でありながらも、心には優しい気持ちを持つナイスな父親役が素敵でした。
やはりこれはちょっと感動しますよね。
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