「オール・イズ・ロスト 最期の手紙」

「All Is Lost」2013 USA
a0051234_20444623.jpg

我らの男(Our Man)に「大いなる陰謀/2007」「声をかくす人/2011」のロバート・レッドフォード。
監督、脚本はJ.C.チャンダー。

映画のジャンルはアクション/アドヴェンチャー/ドラマとなっている。Taglinesはズバリ“Never Give Up”。
本国で公開の際はサヴァイバル映画として公開されたそう。これってアドヴェンチャーかなぁ?と考えたりもするが、ジャンル的にはそうなのだろう。実際問題としてはとんでもないアドヴェンチャーになってしまったわけだが…。
出演者一人という映画を観たのは初めてかも知れない。オスカーにはノミネートすらされなかったという記事を読んだが、ロバート・レッドフォード滅茶頑張っている。

レッドフォード演じる“我らの男”と命名された彼の背景描写はゼロ。社会的にどういう人間で、家族はいるのか?とか全くわからないのだ。
オープニングからほどなく“すべて失った……すまない”という台詞が発せられる。彼は誰にすまないと言ったのだろう?と、とても想像力をかきたてられる。
ラスト近く、もうダメだと判断した彼は手紙を書くのだ。しかしそれが誰宛なのかもわからない。男にあえて名前を付けなかったのは彼の背景を全く描かなかったこと同様ミステリアスで素晴らしいと感じた。
我らの男は海のど真ん中でたった一人。で、当然ながら台詞は極端に少ない。口からでるのは独り言なのだから…。

スマトラ海峡から3150キロ沖...われらの男のヨットが、タンカーから落ち海を漂流するコンテナに当たり穴があいてしまう。懸命に穴を塞ぐが、嵐がやって来てヨットは水浸しになってしまう。SOS遭難信号も届かず、ゴムの救命ボートに乗り移った後我らの男のヨットは深い海に沈んで行く。やがて海図を取り出し大型船が運行する航路を見つけだしゴムボートで航路までたどり着く。しかし巨大なタンカーの乗組員はゴムボートを発見することもなく静かに通り過ぎて行く。発煙筒を焚いても気づかれず途方に暮れる我らの男は絶望しあきらめの境地に陥るのだった。
エンディングを迎え“Never Give Up”の精神で頑張り抜いた我らの男がビンにつめ海に放った手紙の行方がどこへ行ったか非常に気になった。

ハリウッドの名優の一人ロバート・レッドフォードは大好きな俳優…と「声をかくす人」のレビューに書いたが、久方ぶりでレッドフォード主演映画を観た。昨年の秋に公開された監督、主演のサスペンス・ドラマ「ランナウェイ/逃亡者/2012」は残念なことに見逃してしまっている。

TOHOシネマズ・シャンテにて
[PR]
by margot2005 | 2014-04-05 22:18 | MINI THEATER | Comments(0)
<< 「フルートベール駅で」 「あなたを抱きしめる日まで」 >>