「大統領の執事の涙」

「The Butler」2013 USA
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セシル・ゲインズに「ラストキング・オブ・スコットランド/2006」「バンテージ・ポイント/2008」のフォレスト・ウィテカー。
グロリア・ゲインズに「プレシャス/2009」のオプラ・ウィンフリー。
ルイス・ゲインズに「ペーパーボーイ 真夏の引力/2012」のデヴィッド・オイェロウォ。
セシルの同僚カー ター・ウィルソンに「ザ・エージェント/1996」「アメリカン・ギャングスター/2007」のキューバ・グッディング・Jr。
同じくジェームズ・ホロウェイに「プレシャス/2009」のレニー・クラヴィッツ。
セシルの隣人ハワードに「ブレイブ・ワン/2007」「ハンティング・パーティ/2007」「奇跡のシンフォニー/2007」 「ザ・レッジ -12時の死刑台-/2011」のテレンス・ハワード。
ドワイト・アイゼンハワーに「NOEL ノエル/2004」「奇跡のシンフォニー/2007」のロビン・ウィリアムズ。
ジョン・F・ケネディに「魔法にかけられて/2007」「幸せになるための27のドレス/2008」「運命のボタン/2009」「素敵な相棒~フランクじいさんとロボットヘルパー~/2012」「2ガンズ/2013」のジェームズ・マースデン。
リンドン・B・ジョンソンに「コレラの時代の愛/2007」「ディファイアンス/2008」のリーヴ・シュレイバー。
リチャード・ニクソンに「理想の恋人.com/2005」「さよなら。いつかわかること/2007」「1408号室/2007」「映画と恋とウディ・アレン/2011」「推理作家ポー 最期の5日間/2012」「ペーパーボーイ 真夏の引力」のジョン・キューザック。
ロナルド・レーガンに「モネ・ゲーム/2012」のアラン・リックマン。
ナンシー・レーガンに「みんなで一緒に暮らしたら/2011」のジェーン・フォンダ。
セシル少年の雇主アナベス・ウェストフォールに「上海の伯爵夫人/2005」「いつか眠りにつく前に/2007」「つぐない/2007」「ジュリエットからの手紙/2010」「ミラル/2010」「英雄の証明/2011」「もうひとりのシェイクスピア/2011」「アンコール!!/2012」のヴァネッサ・レッドグレーヴ。
セシル少年の母親ハッティ・パールに「プレシャス」のマライア・キャリー。
監督、製作は「プレシャス/2009」「ペーパーボーイ 真夏の引力/2012」のリー・ダニエルズ。
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セシルは両親と共に南部の農園で働く黒人少年。ある日、妻を守ろうと立ち向かった父親が白人に殺されてしまう。その後女主人に取り立てられハウス・ニガーに起用される。白人に対し強い怒りを覚えながらも生きるため彼らに仕え作法を学んで行く。やがて農園を飛び出したセシルは町で働き始める。そして幸運にも高級ホテルのボーイとなり、そこでの仕事ぶりを評価されホワイト・ハウスの執事へと登り詰める…

本作が本国で大ヒットしたというのは当然のこと。アメリカンにとって大統領はヒーローのようなものだから。
公民権運動、キング牧師とケネディの暗殺、そしてベトナム戦争など、激動のアメリカの歴史が実写で登場し、セシルが初のアフリカン・アメリカンの大統領となったバラク・オバマをホワイトハウスに訪ねるシーンでエンディングを迎える。

白人は黒人を殺しても罪に問われない。レストランやトイレは白人用、黒人用に分けられていた現実。クー・クラックス・クランがルイスたちを乗せたバスを襲うシーンの実写など、知ってはいたが過去の人種差別の醜さを再び目の当たりにしてツラくなる。

長男ルイスは大統領の執事という、白人にへつらう仕事に従事している父親が我慢ならない。ルイスは1950年代から60年代にかけて公民権運動に身を投じ何度も何度も警察沙汰を起こし父親の怒りをかう。しかし後にアメリカ合衆国の議員となり父親と和解する。一方で次男はベトナム戦争に志願し、多くの兵士と共に帰らぬ人となる。セシルの妻グロリアの愛憎や、同僚カーターとジェームズとの友情を絡めながら展開するストリーは中々興味深い。

キャストはとてもゴージャス。歴代の大統領を演じたそれぞれの俳優たち…レーガン役のアラン・リックマンが一番似ていたかな?ケネディ役のジェームズ・マースデンと、ニクソン演じるジョン・キューザックがそのままだったのは愛嬌か?
ナンシー・レーガン役のジェーン・フォンダがスゴい。アラン・リックマンより若く見えるのだから。
お気に入り俳優テレンス・ハワードのあのような惨めな役は初めて見て可笑しかった。

セシルを演じるフォレスト・ウィテカーはたくさんの映画に出演している。wowowで見た「フェイク シティ ある男のルール/2009」や「レポゼッション・メン/2010」「キリング・ショット/2011」なども彼の存在感はあまり感じられず、本作はオスカーをゲットした「ラストキング・オブ・スコットランド/2006」以来のハマり役で素晴らしかった。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2014-03-09 19:03 | USA | Comments(2)
Commented by セレンディピティ at 2014-03-10 22:18 x
こんにちは。
この作品、私は最初から最後まで、涙、涙...で見てしまいました。
同じ黒人奴隷をテーマにした「それでも夜は明ける」に比べると
甘いという評価もあるようですが、私にはよかったです。

レーガン大統領夫妻はそっくりでしたね!
ケネディ大統領は似ていなかったけれど雰囲気はよく出ていました。
Commented by margot2005 at 2014-03-16 14:27
セレンディピティさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。

そうですか。涙、涙だったのですね。わたしもとても感動しました。フォレスト・ウィテカーもスゴく良かったです。
そうそうケネディ役のジェームズ・マースデン、似てはいないのだけど、とてもケネディの雰囲気があり素敵でした。
レーガンは似せてました確かに...。
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