「ルノワール 陽だまりの裸婦」

「Renoir」2012 フランス
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1915年、コート・ダジュール。74歳になったルノワールはリュウマチに冒され絵筆を握ることも困難で、歩くことは出来なかった。最愛の妻に死なれ、次男が戦争で負傷した知らせが届く。そんなある日、ルノワールの館に若くて美しいアンドレ(デデ)が絵のモデルとしてやって来る...
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ピエール=オーギュスト・ルノワールに「黒衣の花嫁/1968」「暗くなるまでこの恋を/1969」のミシェル・ブーケ。
アンドレ(デデ)にクリスタ・テレ。
ジャン・ルノワールに「ナルコ/2004」「愛について、ある土曜日の面会室/2009」のヴァンサン・ロティエ。
ココ・ルノワールに「少年と自転車/2011」のトマ・ドレ。
監督、脚本は「メッセージ そして、愛が残る/2008」のジル・ブルドス。

歩けないルノワールを抱えて庭へ連れ出し、描いた後手を優しくマッサージする。世話をするのは女性ばかり。彼は“歩けなくていい。絵を描きたい!”と言ったそうな。

ドラマはルノワール最後のモデルとなったデデと次男ジャンとの出会いを絡めつつ、病と闘いながら絵を描く巨匠の姿が描かれる。
ルノワールの絵はパリから始まり、やがて南フランスが舞台となり、その晩年に描かれたのは美しいヌードの女性ばかり…“わたしの絵に暗い色はいらない!”...と言った絵は明るい色ばかりで、その絵がモデルの後ろの美しい景色(庭)に溶け込んで素晴らしく美しい。

庭でヌードのデデを描くシーンは幻想的に映る。
モデルのデデと息子二人、そして女性たちを引き連れ行った森の川でのシーンは耽美の世界。それを追求した映画のようでもあるが、事実に基づいた印象派巨匠の晩年の伝記ドラマ。
ロマン・デュリスの「メッセージ そして、愛が残る」の映像も素晴らしく美しかったのを思い出す。こちらでもジル・ブルドスの美しい世界を堪能できる。

ジャン・ルノワールは後にデデと結婚し、父ルノワールの絵を売り資金にして映画監督となる。ルノワールが描いた乳母ガブリエルと一緒の幼いジャンの絵を思い出す。ドラマの中にも父ルノワールが描いた子供たちの絵が何枚も屋敷に飾られているさまが映る。

ミシェル・ブーケが晩年のルノワール役にぴったり。豊満なボディのクリスタ・テレも適役だ。

ルノワールの絵は10年以上前にニ度行ったパリのオルセーで見ている。その後、六本木の国立美術館にやってきた時も見に行った。2012年に行ったローマとフィレンツェの美術館巡りが素晴らしかったので、パリでもと計画していた美術館巡り...来週それが叶う。TVのBS番組での美術館巡りもさんざんしてきた。晩秋のパリは始めてなのでとても楽しみ。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2013-11-05 00:00 | フランス | Comments(0)
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