「パッション」

「Passion」2012 ドイツ/フランス
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ドイツ、ベルリン。大手広告会社の重役に登り詰めたクリスティーンは野心満々な上狡猾な女。そしてアシスタントのイザベルはクリスティーンに憧れを抱いている。しかしある時イザベルの企画を自分の手柄にし、その後屈辱とも思える行為を浴びせ始める。クリスティーンに好かれていると信じていたイザベルはショックを受けるのだった...
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クリスティーンに「幸せのポートレート/2005」「あぁ、結婚生活/2007」「消されたヘッドライン/2009」「きみがぼくを見つけた日/2009」「シャーロック・ホームズ/2009」「ミッドナイト・イン・パリ/2011「トゥ・ザ・ワンダー/2012」のレイチェル・マクアダムス。
イザベルに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」「ミレニアム2 火と戯れる女/2009」「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士/2009」「プロメテウス/2012」のノオミ・ラパス。
ダニに「冬の贈りもの/2008」「愛を読むひと/2008「ヴィンセントは海へ行きたい/2010」のカロリーネ・ヘルフルト。
ダークに「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム/2011」のポール・アンダーソン。
監督、脚本は「キャリー/1976」「ボディ・ダブル/1984」「ブラック・ダリア/2006」のブライアン・デ・パルマ。

“女の敵は、女”…IMDbのtaglineは“卑怯じゃない、たんなるビジネス”となおコワい。復讐サスペンス劇なのに展開がわかっているのは少々つまらないが、ブライアン・デ・パルマの世界は好きなのでエンディングまでドラマを楽しんだ。あの強烈なエンディングは悪夢か??はたまた幻か??

クリスティン・スコット・トーマスとリュディヴィーヌ・サニエが共演し、監督を務めたアラン・コルノーの遺作となったフランス版「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて/2010」はwowowで見ている。リメイク映画ってどうなのだろう。やはり元映画には敵わない?本作もやはりそうだった。
フランス版では主人公の二人に年齢差があるのと、本作のアシスタント、ダニ役が男性。クリスティン・スコット・トーマスは貫禄だし、レイチェル・マクアダムスでは少々物足りないかも知れない。結末もフランス版は含みを持たせているがブライアン・デ・パルマ版の復讐劇は凄まじい!
エンディングは全く別世界ながら、秘書から重役に一気に昇進するサクセス・ストーリーのメラニー・グリフィスとシガーニー・ウィーヴァーの女の戦いドラマ「ワーキング・ガール/1988」を思いだした。

卑怯もののクリスティーンを演じるレイチェル・マクアダムスは愛らしいイメージでこんな役柄は初めて。で、やはり凄みが足りないのだ。クリスティン・スコット・トーマスと比較するのが無理な相談なのだろうが、フランス版を見てなきゃそれなりに良かったかも?
イザベル役のノオミ・ラパスは強い女のイメージが出来上がってしまっているので、ナイーヴな女は似合わない。前半は違和感ありだが、復讐に燃える辺りから俄然適役となっていくさまが面白い。同じ役柄ながらリュディヴィーヌ・サニエとは全く違うイメージのノオミ・ラパスは、存在感ありで、レイチェル・マクアダムスと逆の配役の方が良かった?なんて思ったりもした。
カロリーネ・ヘルフルトはドイツ映画祭2009で観た「冬の贈りもの」で可憐な少女リリーを演じていた女優で、本作ではイザベルに迫るレズビアン役が鮮烈。

ブライアン・デ・パルマはお気に入り監督の一人なので色々と観ている。「キャリー」から始まって「殺しのドレス/1980」「スカーフェイス/1983」「ボディ・ダブル」「アンタッチャブル/1987」「虚栄のかがり火/1990」「カリートへの道/1993」「「スネーク・アイズ/1998」「ミッション・トゥ・マース/2000」「ファム・ファタール/2002」そして「ブラック・ダリア」。
中でもお気に入りは「ボディ・ダブル」と「虚栄のかがり火」。どちらもメラニー・グリフィスが出演している。「虚栄のかがり火」は若き日のトム・ハンクス&ブルース・ウイリスが懐かしい。そして「ファム・ファタール」も忘れてはならない。これにはアントニオ・バンデラスが出ている。ケヴィン・コスナーの「「アンタッチャブル」やアル・パチーノの「カリートへの道」、ニコラス・ケイジの「スネーク・アイズ」、そしてSFスペクタクルの「ミッション・トゥ・マース」もそれぞれに素晴らしい作品ながら、この監督にはやはり愛欲のドラマが似合う。「ボディ・ダブル」が一番のお気に入り作品。

日比谷 みゆき座にて
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by margot2005 | 2013-10-27 22:11 | ドイツ | Trackback(9) | Comments(2)
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Commented by sabunori at 2013-11-12 18:13
margotさん、ご無沙汰しておりますー。
この作品、ラスト10分のこれぞデ・パルマ!な展開に手に汗握りましたね。
リメイク作がオリジナル版を超えられないのは世の常ですが
私はオリジナル版を鑑賞していないせいか、かなり楽しめました。
デ・パルマ作品いろいろご覧になられていますねぇ。
私も好きな監督の1人なので公開されるとついつい劇場に足を運んでしまいます。
私のお気に入り作品は「殺しのドレス」「ミッドナイト・クロス」あたりかしら。
「ボディ・ダブル」はどういうワケか未観のまま現在に至っているので
機会があれば観てみたいと思います。
Commented by margot2005 at 2013-11-13 00:06
sabunoriさん、こんばんは。コメントありがとう。
お元気そうでなによりです。

この映画はオリジナル見てない方が良いかもですね。たまたま見てしまっていたのでどうしようもありませんでしたが...フランス映画のリメイクは色々とありますが、やはりどれも元映画が光ります。でもこの“パッション”はデ・パルマが監督なので、その世界を存分に楽しみました。

やはりデ・パルマお好きですか?彼の映画はゴージャスで素敵です。
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