「孤独な天使たち」

「Io e te」…aka「Me and You」2012 イタリア
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ロレンツォにヤコポ・オルモ・アンティノーリ。
オリヴィアにテア・ファルコ。
アリアンナ(母親)に「輝ける青春/2003」のソニア・ベルガマスコ。
祖母に「ラスト・タンゴ・イン・パリ/1972」のヴェロニカ・ラザール。
精神科医に「ミラノ、 愛に生きる/2009」のピッポ・デルボーノ。
監督、脚本は「ドリーマーズ/2003」のベルナルド・ベルトリッチ。
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「ドリーマーズ」はシアターではなくwowowで観た。「ドリーマーズ」のレビューに、監督はあの「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のベルナルド・ベルトリッチと書いている。
ベルトリッチ映画は、「ラストエンペラー/1987」「シェリタリング・スカイ/1990」「リトル・ブッダ/1993」「魅せられて/1996」「シャンドライの恋/1998」etc.と見て来た。先だって「暗殺の森/1970」がwowwoで放映されていたが、40年前の映画はどうも辛気くさくて途中で挫折。そしてベルナルド・ベルトリッチって監督は以外に色んなジャンルの映画を作る人。

本作は「ドリーマーズ」同様若い男女の物語だが雰囲気は全く違っている。孤独が好きな14歳のロレンツォと、彼の異母姉オリヴィアが、アパートの地下の一室で7日間暮すドラマ。

ドラマの中で父親はロレンツォの前に姿を現さない。そして母親には必死で反抗しているようだが(まぁ14歳だから当然のこと)、病院にいる祖母のことはとても愛している。学校では問題児扱いされ、スキー合宿をボイコットするくらいだからきっと友達などいないのだろう。孤独で一人が好きな少年ロレンツォは、大好きな音楽と本を抱え地下室に潜り込む。しかし孤独を楽しむロレンツォの元へ意外な闖入者が現れる。それは異母姉のオリヴィアだった。彼女はアヴァンギャルドな新進フォトグラファーで、美しく奔放で、おまけにドラッグ依存症。

ドラマの大半は地下の密室のシーン。最初はその存在に反撥していたロレンツォが、次第に禁断症状に苦しむオリヴィアを気遣い、優しさを示すようになる。一方で、オリヴィアは子供扱いしていたロレンツォに救いを求める。
ラスト、二人が地下室を出て夜明けの街を歩くシーンが素敵だった。ロレンツォはオリヴィアと過ごした7日間できっと成長したに違いない。

映画初出演というロレンツォ役のヤコポ・オルモ・アンティノーリのニキビだらけの顔がキュートだった。


シネスイッチ銀座にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-03 23:30 | イタリア | Comments(0)
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