「君と歩く世界」

「De rouille et d'os」…aka「Rust and Bone」2012 フランス/ベルギー
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南フランス、アンディーヴ。ステファニーは観光地のマリンランドでシャチの調教をしている。一方でベルギーから一人息子を連れヒッチでアンディーヴまでやって来たシングル・ファーザーのアリ。アリはクラブのガードマンとなり、ある夜ステファニーと出会う。その後、マリンランドで事故が起こりステファニーは両足を失ってしまう。ステファニーは周りの同情に耐えられなくなり一人引きこもってしまう。ある日、アリがステファニーを訪ねて来る。そしてアリは引きこもるステファニーに“海に行かないか?”と誘う...
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ステファニーに「ダークナイト ライジング/2012」のマリオン・コティヤール。
アリに「ロフト/2008」「闇を生きる男/2011」のマティアス・スーナールツ。
アリの息子サムにアルマン・ヴェルデュール。
アリの姉アナにコリンヌ・マシエロ。
ステファニーの友人ルイーズに「華麗なるアリバイ/2007」「灼熱の肌/2011」のセリーヌ・サレット。
監督、脚本、製作は「真夜中のピアニスト/2005」「予言者(アンプロフェット)/2009」のジャック・オーディアール。

孤独で傷ついた男と女が出会う。しかし二人はすぐに惹かれ合わない。フランス人の感覚だと先にsexが優先するのだろうか?もうsexなんて出来ないと思っていたステファニーをアリが誘う。そしてステファニーはその喜びに再び目覚める。そしてだんだん二人は惹かれていくのだ。ラストはとても素敵だった。

「闇を生きる男」のジャッキー同様、アリも心は弱いが肉体は非情に強い。そしてストレートに感情を表現するところも同じ。草食系と言われる今時の日本の男とは大違いで、荒削りながらもこういった男に魅了される。演じるマティアス・スーナールツがぴったり。

負け犬だが強いアリと、両足をなくし肉体的に弱くなったステファニー。逞しい肉体を持つアリがステファニーを抱え海へと入って行く。シャチの調教紙だったステファニーはもちろん海が大好きだったに違いない。しかしもう泳ぐなんてことは考えられなかった彼女をアリは海へと誘うのだ。海のシーンは“トレ・トレ・ヴィアン!”だった。

フランス映画祭2010で観た「予言者(アンプロフェット)」は、非情な刑務所の中で次第に権力を得てのし上がって行く主人公アラヴ青年が凄まじいドラマで印象に残る一作。
本作のアリも強い。元ボクサーのアリが金をかけて路上ボクシングをするシーンが数回登場する。原タイトルは“錆と骨”というボクシング用語だそう。

マリオンはともかく、ベルギー人俳優マティアス・スーナルツ主演映画が丸の内にかかるとは驚きだったが、案の定か?上映期間(4/4~4/27)短かった。

「闇を生きる男」に続き強い男を演じるマティアス・スーナルツ。「ロフト」で初めてお目にかかったベルギー人俳優のマティアスを最近お気に入り俳優の仲間に入れた。本作は一般公開されるずっと前から知っていたので期待していた一作。私的には満足の作品だったが、上にも書いたように短い公開期間は人が入らなかったから?オスカー女優マリオンが出演していても日本では万人受けしないといったところか。マティアスの次作が楽しみ!

丸の内ピカデリー(既に上映終了/シネ・リーブル池袋にて上映中)
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by margot2005 | 2013-04-29 22:59 | フランス | Comments(0)
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