「アンナ・カレーニナ」

「Anna Karenina」 2012 UK
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19世紀後半のロシア。アンナ・カレーニナは社交界の美しい花で、政府高官の夫カレーニンと愛する息子と共にペテルスブルグに暮らしている。ある日、アンナは兄オブロンスキーに会うためモスクワを訪れる。兄を訪ねた理由は彼の浮気によりぎくしゃくした夫婦関係を修復するのが目的だった。しかしそんなアンナが列車の中で若くてハンサムなヴロンスキーと出会う...
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アンナ・カレーニナに「危険なメソッド/2011」のキーラ・ナイトレイ。
カレーニンに「シャーロック・ホームズ/2011」のジュード・ロウ。
ヴロンスキーに「幻影師アイゼンハイム/2006」「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ/2009」「アルバート氏の人生/2011」「野蛮なやつら/SAVAGES/2012」のアーロン・テイラー・ジョンソン。
アンナの兄オブロンスキーに「プライドと偏見/2005」「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」「フロスト×ニクソン/2008」「ブローン・アパート/2008」「ロビン・フッド/2010」のマシュー・マクファディン。
オブロンスキーの妻ドリーに「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」のケリー・マクドナルド。
田舎の地主リョーヴィンに「わたしを離さないで/2010」「シャドー・ダンサー/2011」のドーナル・グリーソン。
アンナの友人プリンセス・ベッツィ・トヴェルスカヤにルース・ウイルソン。
ドリーの妹キティにアリシア・ヴィキャンデル。
ヴロンスキー伯爵夫人に「17歳の肖像/2009」「ゴーストライター/2010」のオリヴィア・ウイリアムズ。
カレーニンの友人リディア・イワノヴナ伯爵夫人に「ミス・ポター/2006」「オレンジと太陽/2010」「戦火の馬/2011」のエミリー・ワトソン。
男爵夫人に「ジェーン・エア/2011」「ベラミ 愛を弄ぶ男/2012」のホリデイ・グレインジャー。
監督は「プライドと偏見」「つぐない/2007」「路上のソリスト/2009」のジョー・ライト。
原作はレオ・トルストイ。

シーンが変わる時、演劇の舞台が変わるように描く様子はとてもドラマティックで素晴らしかった。
この偉大なる悲恋ドラマはアンナ・カレーニナが列車に飛び込んで自らの命を絶つことで終わりを迎える。トルストイの晩年を描いた「終着駅 トルストイ最後の旅/2009」で悪妻ソフィアが夫に向かって“アンナ・カレーニナのように列車に飛び込んで死んでやる!”と叫んだ台詞を思い出す。かつてトルストイの小説を読んだ時、アンナの鉄道自殺がとても悲惨で印象に残ったことを覚えている。

過去に作られた“アンナ・カレーニナ”はUK版ヴィヴァン・リー主演/1948、UK/USA版ソフィー・マルソー主演/1997、そしてロシア版が1967年と1975年に製作されているが、残念なことにどの作品も見たことがない...と書いたがひょっとしてソフィー・マルソー版はBSで見たような気もする。今一度放映願いたい!

私的に“アンナ・カレーニナ”は世界三大不倫小説に位置づけている。他のニ作はD.H.ローレンスの“チャタレイ夫人の恋人”と、フローベールの“ボヴァリー夫人”か?
チャタレイもボヴァリーもどろどろの愛憎劇だが、こちらは純粋なる不倫…なんて変な言葉だが…互いが非常に愛し合っていたところが前ニ作とは大きく異なっている。
小説を読んだのはかなり前なので今一度マジで読んでみたい。

時代物が似合うキーラは「ある公爵夫人の生涯/2008」でのダッチェス役に続きアンナ・カレーニナが似合っている。夫カレーニンを演じるジュード・ロウ。かつて間男役が得意だったジュードも、今では妻を寝取られる役柄になってしまった。そしてカレーニン役がとても似合っている。
アンナの恋人となるヴロンスキー役のアーロン・テイラー・ジョンソンは「野蛮なやつら/SAVAGES」のレビューにも書いた通り貴族はどうも似合わない。というのも時代物似合わないタイプかも?

夫との間に愛はなく若くして結婚したアンナ。やがて若くてハンサムなヴロンスキーと出会う。運命的な出会いに燃え上がる二人を誰も止めることなど出来ない。しかし、互いに深く愛し合いながら結ばれなかったのはカレーニンが離婚に同意しなかったから。19世紀の女性は実にお気の毒だ。

オスカーを受賞した衣装(宝石etc.)や背景が素晴らしく美しく、あまりにも哀しい悲恋ドラマを盛り上げている。
大劇場での上映期間が短くて寂しい。

TOHOシネマズ日劇にて(既に上映終了/TOHOシネマズシャンテにて上映中)
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by margot2005 | 2013-04-28 23:56 | UK | Comments(0)
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