「Silver Linings Playbook」2012 USA
最愛の人を失った男と女が再び愛に目覚める、少々シニカルなラヴ・ストーリー。 ![]() パットに「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」のブラッドリー・クーパー。 ティ ファニーに「あの日、欲望の大地で/2008」「ウインターズ・ボーン/2010」のジェニファー・ローレンス。 パットの父親に「グッド・シェパード/2006」「昼下がり、ローマの恋/2011」「レッド・ライト/2012」のロバート・デ・ニーロ。 パットの母親ド ロレスに「アニマル・キングダム/2010」のジャッキー・ウィーヴァー。 ダニーに“ラッシュアワー・シリーズ”のクリス・タッカー。 ティファニーの姉ヴェロニカに「ボーン・アルティメイタム/2007」のジュリア・スタイルズ。 パットの妻ニッキにブレア・ビー。 監督、脚本は「スリー・キングス/1999」「ファイター/2010」デヴィッド・O・ラッセル。 ![]() 妻の浮気現場を目撃し情緒不安定になったあげく精神科に入院したパット。そしてある日、母親ドロレスはバットを退院させるべく車を走らせる。実家に戻ったパットは教師の職を失い、裁判所から愛する妻に対して接近禁止令も出されていた… といった非常にツライ立場にある男。 入院中太ったパットは痩せるためジョギングを始める。そして妻の友人ヴェロニカの妹ティファニーと偶然知り合う(これは偶然ではなくパットの母親の演出)。ティファニーは愛する警察官の夫を亡くしたばかりだった。 真夜中、読書家のパットがヘミングウェイの“武器よさらば”の結末にキレる。この男すぐにキレるのだ。まぁでも愛する妻が自分の家のバスルームで同僚の教師とsexしていたのを目撃したのだから…こんな現場を見せつけられたら誰だったキレる。しかし妻の浮気相手を攻撃し問われたのはパット…なんて実にお気の毒。おまけに今だ妻への愛は冷めず普通に暮らすことを望んでいる...なんとロマンティックというのか、優しいというのか、未練たらしくて懲りない、どうしようもなく情けない男。 一方でティファニーは夫を亡くした傷心から職場の男たちとsexしまくり会社をクビになっている。 とにかくエキセントリックな二人が出会い、ダンスを通じて結ばれるといった展開はオシャレだが、二人が結ばれる過程がやや短絡的過ぎるのが今一だったな。でも全体的には中々洒落たヒューマン・コメディだった。 初日に観たのに今頃…ブラッドリー・クーパーの映画って色々と観ている。でもレビューを書いたのは「そんな彼なら捨てちゃえば?」以来。その前に書いた「ニューヨーク、アイラブユー」も「バレンタインデー」もブラッドリーは主演じゃなく群像ドラマの一出演者。そして彼の主演作「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い/2009」「特攻野郎Aチーム THE MOVIE/2010」「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える/2011」「リミットレス/2011」とシアターで観て来た。その中で「リミットレス」は中々素敵な映画だったがなぜか?レビューを書いていない。で、今回は是が非でも書かなきゃと思いながら、観てから2週間もたってしまった。 パットの友人ダニー役のクリス・タッカーが懐かしい! ロバート・デ・ニーロの貫禄は相変わらずだが、「アニマル・キングダム」で大胆不敵な母親を演じたジャッキー・ウィーヴァーが本作では穏やかな妻ながら存在感あり。 主演のブラッドリー・クーパーは残念だったが、ヒロイン、ジェニファー・ローレンスはオスカー主演女優賞を受賞した。 TOHOシネマズ日比谷シャンテにて
by margot2005
| 2013-03-17 23:01
| USA
|
Comments(2)
margotさん、こんにちは。ご無沙汰していました。
ちょっぴり風変わりなラブストーリーでしたね。 見た時にはなかなかこのノリについていけなかったのですが 後から愛すべき人たちだったなーと思いました。 ブラッドリー・クーパーの作品、ずいぶんたくさんご覧になっているんですね。 私はひょっとして初めてかも… 来日した時にメディアを通して見た彼 なかなかすてきでした☆
Like
セレンディピティさん、こんばんは。
レスが遅くなってごめんなさい。 見終わって感じたのはとても風変わりなラヴストーリー&とても風変わりな登場人物ってイメージでした。 そう確かに変人ながら愛すべき人物ばかりでした。 ブラッドリー・クーパーの映画以外に観てますね。やはり彼には何か惹き付けるものがあるのでしょうか? 最近お気に入り俳優の一人に入れました。 来日時の写真見ました。ホントハンサム・ガイですね。
|
カテゴリ
全体 REVIEW/フランス1 REVIEW/フランス2 REVIEW/UK REVIEW/イタリア REVIEW/ドイツ REVIEW/ヨーロッパ他 REVIEW/USA1 REVIEW/USA2 REVIEW/USA3 REVIEW/中・南米/アジア UK フランス イタリア ドイツ ヨーロッパ スペイン MINI THEATER USA 中・南米 アジア 映画祭 TRIP 未分類 タグ
USA映画(329)
フランス映画(313) UK映画(186) イタリア映画(139) ドイツ映画(65) USA/UK映画(50) スペイン映画(28) クラシック映画(27) フランス旅行(26) USA/ドイツ映画(19) マチュー・アマルリック(19) ユアン・マクレガー(19) USA/カナダ映画(18) ウディ・アレン(18) パリ旅行2013(18) カナダ映画(17) コリン・ファース(17) マイケル・ファスベンダー(16) ダニエル・ブリュール(15) デンマーク映画(15) 以前の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
記事一覧
![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 家へ帰ろう ナチス第三の男 シシリアン・ゴースト・ストーリー 私は、マリア・カラス アリー/ スター誕生 アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング 未来を乗り換えた男 おとなの恋は、まわり道 マイ・サンシャイン ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ バルバラ セーヌの黒いバラ マダムのおかしな晩餐会 おかえり、ブルゴーニュへ マチルダ 禁断の恋 彼が愛したケーキ職人 ボヘミアン・ラプソディ ビリオネア・ボーイズ・クラブ ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲 ライ麦畑で出会ったら 嘘はフィクサーのはじまり エンジェル、見えない恋人 チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 クレイジー・リッチ! 運命は踊る かごの中の瞳 ブレイン・ゲーム クワイエット・プレイス バッド・ジーニアス危険な天才たち リグレッション ヒトラーと戦った22日間 プーと大人になった僕 MEG ザ・モンスター 判決、ふたつの希望 タリーと私の秘密の時間 ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男 オーケストラ・クラス 輝ける人生 チャーチル ノルマンディーの決断 英国総督 最後の家 オーシャンズ8 スターリンの葬送狂騒曲 悲しみに、こんにちは 2重螺旋の恋人 ヒトラーを欺いた黄色い星 ウインド・リバー グッバイ・ゴダール! エヴァ 女と男の観覧車 ガザの美容室 セラヴィ! レディ・バード ピーターラビット 結婚演出家 いつだってやめられる 7人の危ない教授たち 告白小説、その結末 母という名の女 男と女、モントーク岬で ダリダ~あまい囁き~ ゲティ家の身代金 ファントム・スレッド 君の名前で僕を呼んで いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち ロンドン、人生はじめます さよなら、僕のマンハッタン モリーズ・ゲーム 心と体と ザ・スクエア 思いやりの聖域 環状線の猫のように メイド・イン・イタリー ザ・プレイス いつだってやめられるー名誉学位 イタリアの父 ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 きみへの距離、1万キロ トレイン・ミッション 女は二度決断する ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 修道士は沈黙する ハッピーエンド 彼の見つめる先に ザ・シークレットマン あなたの旅立ち、綴ります グレイテスト・ショーマン 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア The beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ シェイプ・オブ・ウォーター 花咲くころ ナチュラルウーマン ウイスキーと2人の花嫁 ロープ 戦場の生命線 ローズの秘密の頁 ダンケルク 4Kレストア版 ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男 THE PROMISE/君への誓い ベロニカとの記憶 スリー・ビルボード はじめてのおもてなし ルイの9番目の人生 5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~ パディントン2 女の一生 ヒトラーに屈しなかった国王 ジャコメッティ 最後の肖像 キングスマン ゴールデン・サール ルージュの手紙 ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命 否定と肯定 オリエント急行殺人事件 プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード gifted/ギフテッド 人生はシネマティック! ノクターナル・アニマルズ 女神の見えざる手 はじまりの街 婚約者の友人 ドリーム 愛を綴る女 エタニティ 永遠の花たちへ ダンケルク ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 少女ファニーと運命の旅 夜明けの祈り ハートストーン more 記事ランキング
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||