「命をつなぐバイオリン」

「Wunderkinder」2011 ドイツ
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ユダヤ人の少年アブラーシャと少女ラリッサ、そしてドイツ人の少女ハンナの物語。三人の子供たちと、彼らの音楽の指導者であるユダヤ人女性イリーナがたどる悲惨な運命が哀しいヒューマン・ドラマ。

アブラーシャにエリン・コレフ。
ラリッサにイーモゲン・ブレル。
ハンナにマティルダ・アダミック。
イリーナにグルドン・ランドグレーベ。
ハンナの父親マックス・ライヒに「バック・ビート/1993」「ドレスデン、運命の日/2006」のガイ・ヴィージンガー。
母親ヘルガ・ライヒにカテリーナ・フレミング。
シュヴァルトウ親衛隊大佐にコンスタンティン・ヴェッカー。
監督、脚本はマルクス・O・ローゼンミューラー。

ヴァイオリニスト、ハンナがある人物の突然の訪問に驚きを覚えるオープニングは21世紀。やがて時は1940年代に戻る...

1941年春、ソ連の支配下にあったウクライナのポルタヴァ。少年アブラーシャはヴァイオリンで、少女ラリッサはピアノ演奏で人々を魅了していた。二人は神童と呼ばれどこへ行っても拍手喝采を浴びていた。やがて二人は指導者であるイリーナと共にモスクワとレニングラードへの演奏旅行に出かける。その後アメリカのカーネ ギー・ホールでの演奏も予定されていた。
一方で、当時父親の仕事の関係からポルタヴァに住むドイツ人少女ハンナにもヴァイオリンの才能があった。ハンナはアブラーシャ、ラリッサと共にイリーナの指導を受けたいと願い出る。ユダヤ人とドイツ人という垣根を越え三人は深い友情で結ばれていくのだった。しかしながらドイツ軍がポルタヴァに 侵攻を始めナチスのユダヤ人への迫害が始まる…

原タイトルは“神童”。エリン・コレフは自分で演奏しているというからスゴい。現実に神童=天才少年だ。
本作もいわゆるホロコースト映画。かつてのホロコーストものは悲惨過ぎて観るのが辛かったが、最近は悲惨極まるものは敬遠されているのか、この映画には残虐なシーンは一切出てこない。シュヴァルトウ親衛隊大佐の憎々しげな存在がインパクトあるだけ。
全編に流れるクラシック・ミュージックが心地よいヒューマン・ドラマといったところか。でも、それほど感銘を受けるドラマではなかった。このようなドラマってきっとドイツではいっぱい作られているのだろうな?

知らないドイツ人俳優の中で、唯一ガイ・ヴィージンガーがスティーヴン・ドーフ主演の「バック・ビート」でビートルズと交流があったドイツ人画家のクラウス・フォアマンを演じていたのを思い出す。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2013-03-03 22:06 | ドイツ | Comments(0)
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