「虚空の鎮魂歌(レクイエム)」

「Mains armées」…aka「Armed Hands」 2012 フランス
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二ヶ月続けてロシュディ・ゼムの映画が公開されるなんて嬉しい驚きだが、どちらも期間限定のレートショーのみ。前作「漆黒の闇で、パリに踊れ/2012」同様刑事もの。主人公スカリ警視が長年放っておいた娘マヤと出会い、麻薬捜査の女性捜査官に成長した娘は父親と対立しながらも彼を受け入れる...と言った展開...そのラストには少々感動する。
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ルーカス・スカリ警視に「あるいは裏切りという名の犬/2004」「約束の旅路/2005」「ゴー・ファースト 潜入捜査官/2008」「この愛のために撃て/2010」のロシュディ・ゼム。
女性捜査官マヤに「パリ、ジュテーム/2006」「ジョルダーニ家の人々/2010」のレイラ・ベクティ。
ジュリアン・バスに「愛の地獄/1994」「この世のすべての美しいもの/2005」のマルク・ラヴォワーヌ。
スカリ警視の部下役で「灯台守の恋/2004」のニコラ・ブリデや、「キリマンジャロの雪/2011」のアドリアン・ジョリヴェが出演している。
監督、脚本はクリストファー・ランバート&イザベル・アジャーニの「サブウェイ/1984」の脚本家ピエール・ジョリヴェ。

スカリ警視はマルセイユで武器密輸の取締に当たる捜査班のリーダー。ある日、彼らが追いつめた武器密輸業者が麻薬にも関わっていることが判明する。スカリはパリで麻薬捜査班の若き女性捜査官マヤにアプローチする。マヤはスカリの実の娘でもあった...

スカリ警視は寝ることも惜しまず働き続ける日々。一方で麻薬捜査をしながら不正に金銭を得、私腹を肥やすチームのボス、ジュリアン・バス。対照的な二人ながら、スカリの娘マヤはバスの部下である。
スカリが妻と娘に距離を置いたのは、彼の若さ故の失態。娘との関係を取り戻そうと懸命になるスカリに対し、マヤは彼を無視し、機会があれば父親の不義を責め立てる。
刑事である父と娘のそれぞれの生き方を描いた本作は本国フランスで大ヒットしたらしい。
映画の中でスカリが娘マヤの写真を手に鏡にかざすシーンがある...「ジョルダーニ家の人々」で中東からの難民アリナを演じていたレイラ・ベクティはアルジェリアの家系。ロシュディ・ゼムはモロッコの家系のようで…でも二人似てるなぁと思った(アルジェリアはモロッコの隣国)。

3人の子持ち中年男のジュリアンは若いマヤと関係がありそう。演じるマルク・ラヴォワーヌはシンガーでもある。本作で強面の彼がとても印象深く、絶対どこかで観ていると思っていたらフランス映画祭2006で上映された「この世のすべての美しいもの」の主演俳優だった。バリ島を舞台にしたとても美しい映画だったが今だ未公開の様子。

フランス人の女性って(他のヨーロッパ人もアメリカンも…)瀕死の重傷を負っている時でも“わたしって綺麗?”なんて質問をするのだ。これは日本人の感覚にはないものだと感じる。アメリカ映画を観ていても、会った途端とか、言葉の合間に“君は美しい!”と言いまくる。それは多分心から言っているのではなく、自然と口から出てくる社交辞令的な言葉なのだろう。
だから♩You're Beautiful!♩と連発するジェームズ・ブラントの“You're Beautiful”とか、ジョー・コッカーの“You are so beautiful”がバカ売れするのかも知れない。
話はそれてしまったけど、この後父親はもちろん“君は美しいよ!”と宣言する。マヤ役のレイラ・ベクティはアラヴ特有の美しさだ。

本日(10/20)より、本作上映の銀座テアトルシネマにて「ヘッドハンター/2011」アンコール上映中(1週間限定レートショーのみ)。
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by margot2005 | 2012-10-20 23:06 | フランス | Trackback | Comments(0)
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