「漆黒の闇で、パリに踊れ」

「Une nuit」 2012 フランス
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原タイトル“ある夜”を“漆黒の闇で、パリに踊れ”とネーミングしてしまう配給会社に脱帽。真夜中のパリの街が神秘的だ。早朝、そぼ降る雨…シモンがシテ島のパリ警視庁前を静かに去るラストは秀逸の出来だった。そしてローレンスが若くて新米の警察官だけではなく、ラストにある人物として登場する展開がドラマを盛り上げる。

警察官シモン・ワイスに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「約束の旅路/2005」「ゴー・ファースト 潜入捜査官/2008」「この愛のために撃て/2010」のロシュディ・ゼム。
警察官ローレンス・ディレイに「恋は足手まとい/2005」「ダニエラという女/2005」「風にそよぐ草/2009」「ゲンズブールと女たち/2010」のサラ・フォレスティエ。
シモンの友人でクラブの経営者トニー・ガルシアに「DISCO ディスコ/2008」「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」のサミュエル・ル・ビアン。
トニーの息子ポールにグレゴリー・フィトゥーシ。
クラブの経営者ジョーに「エディット・ピアフ~愛の讃歌~/2007」のジャン・ピエール・マルタンス。
監督、脚本にフィリップ・ルフェーブル。
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犯罪取締役班のリーダー、シモン・ワイズは毎晩パリのクラブ、ディスコやバーを巡回している。今夜のシモンのパートナーである運転手は若い警察官ローレンス。ローレンスと共に怪しいクラブや、バーを巡りに巡る。シモンはパリの歓楽街の顔的存在で、彼の脅しにヤクザも怯む。一方で友人でもあり、今や成功し数々のクラブのオーナーでもあるトニーに接近する…

深夜のパリ…ドラッグ、売春、暴力そして裏切りの中に身を置く二人。彼らの車が”キャバレー号”というのも上手い。
セーヌ沿いに走る”キャバレー号”…夜の闇に浮かぶルーブルやエッフェル、そしてエトワール凱旋門の姿が美しい!。ラストにパリ警視庁も。
美しい観光スポットしか知らない私たち外国人にとって、パリの街がどんなに危険で怪しいか知らせてくれたような気もする。
しかしいつも思うのはフランス人てマジでタバコが好きだ。統計学上、世界一sexが好きな国民らしいが、タバコも好きらしい。それとかなり気になったのは、勤務中にも関わらずシモンがお酒を飲みまくり(シャンペンやブランディー等々)なのだ。映画の中だから…と切に願う。

ロシュディ・ゼムを初めて観たのは「あるいは裏切りという名の犬」。その後岩波ホールで公開された「約束の旅路」で主人公シュロモの心優しい義父ヨラム役のロシュディ・ゼムが思い浮かぶ。そして「ゴー・ファースト 潜入捜査官」の彼は素晴らしく良かった。
顔から来るのか刑事役がぴたりとハマる。この後公開されたやはり刑事ものの「虚空の鎮魂歌(レクイエム)/2010」も初日に観て来た。アラブ系(モロッコの家系)のクールな魅力を放つロシュディ・ゼムは本国フランスできっと人気の俳優に違いない。
オドレイ・トトゥと共演の「愛してる、愛してない.../2002」のハンサムなロイックはどこへ行ったの?と...、かなり老けてしまったサミュエルが哀しい。10年の歳月は物語るか...。

最近続いて公開されているフランス版フィルム・ノワール。どの作品も銀座テアトルシネマで公開されている。本作も、土曜日公開のやはりロシュディ・ゼム主演の「虚空の鎮魂歌(レクイエム)/2012」もどちらも期間限定のレイトショーのみ。もう少々公開期間と、時間を広げて欲しいものだ。

銀座テアトルシネマにて(10/12で上映終了)
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by margot2005 | 2012-10-15 00:37 | フランス | Trackback(1) | Comments(0)
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タイトル : 漆黒の闇で、パリに踊れ
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