2012年 08月 25日
「闇を生きる男」

ジャッキーに「ロフト/2008」のマティアス・スーナールツ。
ヂエーデリクにイェルーン・ペルスヴァール。
ルチアにジャンヌ・ダンドワ。
エヴァ(刑事)にバーバラ・サラフィアン。

牛に全てを捧げてきた男の物語。オランダ語の原題は”牛の頭”という意味。Internationalタイトルの英語は”頑固者”という意味もある。
台詞はオランダ語とフランス語。
牧歌的な田園風景が美しかった「フランドル/2006」というフランス映画を思い出した。本作は牧歌的というより、タイトルにもあるように牛の大群(頭がいっぱい!)が見物だ。
食肉牛にホルモンを不正使用するというとんでもない行為にはびっくり。もちろん違法であり、警察は捜査を始める。やがて捜査中の刑事が殺害される。
ジャッキーは過去の悲惨な出来事から睾丸を失っていた。鍛え上げられたジャッキーのマッチョな身体はホルモンの投与が原因だ。ともにホルモンを浴びるジャッキーと牛が一体化してしまって笑ってしまう。ジャッキーはとても、とても真剣なのだが…。
ルチアが”ずいぶんマッチョな男ね!”と言う台詞もあった。このルチアこそがジャッキーが20年間恋いこがれた女性。20年前ルチアに憧れたジャッキーは彼女の兄から報復を受ける。ジャッキーと共にその現場にいた友人のヂエーデリクは出来事の恐ろしさから口を閉ざしてしまう。そしてその後二人の友情は断たれてしまったのだ。
ジャッキーとヂエーデリクは青年となった20年後に再会。ホルモン不正使用を追う警官が殺されジャッキーに疑いがかかるが、過去の罪滅ぼしからか、ヂエーデリクはジャッキーを助けようとする。でもあのエンディングは少々哀しかった。悲惨過ぎるジャッキーの人生はあまりにも惨い。
「あの日 あの時 愛の記憶/2011」を最終回で観て帰ろうと思っていた矢先、エレベーター・ホールに「闇を生きる男」上映の場内アナウンスが聞こえて来た。予告なして10分後に始まるという…期間限定のレイトショーのみということだったのですかさずチケットを買ってシアターに戻った。いやいや帰らずに観て正解だった。
主演のジャッキー役は「ロフト」でちょっとイケメンで、細身のフィリップを演じたマティアス・スーナールツ。本作ではスゴいマッチョに変身していて別人状態。ドラマは実話だそうで、少々変わった趣向の重いテーマのドラマながら楽しむことができた。
銀座テアトルシネマにて「既に上映終了)

