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「私が、生きる肌」

「La piel que habito」…aka「The Skin I Live In」 2011 スペイン
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ロベル・レガルに「ファム・ファタール/2002」「ボーダータウン/報道されない殺人者/2006」のアントニオ・バンデラス。
ベラ・クルスに「アラトリステ/2006」「美しすぎる母/2007」「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」のエレナ・アナヤ。
マリリアに「パリ空港の人々/1993」「オール・アバウト・マイ・マザー/1998」のマリサ・パレデス。
ビセンテにジャン・コルネット。
監督、脚本は「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー/2002」「ボルベール/帰郷/2006」「抱擁のかけら/2009」のペドロ・アルモドバル。
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本作はシャンテでの上映時間が中途半端で中々観に行けずあきらめかけていたが、アルモドバル&バンデラスということで興味があり20:00〜の最終回に観に行った。いやはやホラーというのか、あり得ない展開ながら興味深いミステリー・ドラマだった。
一言でいえば天才外科医の復讐劇か?結局最後は罰せられてしまったが..。

ドラマは時系列で描かれていない。ベラがいきなり現れるので、彼女は何処からきたのだろう?と興味津々となる。やがて過去に戻り、そうくるのか!と鮮やかな展開に驚いた。
しかしながら天才外科医ロベル・レガルはとんでもない男だ。監禁したある人物を実験台にして皮膚移植を行い、亡き妻そっくりの美女を作り上げるのだ。
ドラマが進んで行く上で、ロベルの過去が明かされて行く。それは、使用人のマリリアは彼の実母であったり、車の事故で全身大火傷を負った妻ガルの死因は最終的に自殺であったこと。そして精神を病んだ一人娘が同じく自殺を図り命を落としている。
もう破れかぶれのこの男には未来なんてものはない。そこで彼は狂気の世界へ突き進んでしまったのだろう。

ロベルは最先端のバイオテクノロジーを駆使した人口皮膚開発の権威である世界的な形成外科医という設定。スペイン、トレドにある豪邸の中にベラを監禁し、夜な夜な最先端のバイオテクノロジーに取り組む彼の姿はかなりホラーっぽくて笑える。

天才外科医役のアントニオ・バンデラス。数多のハリウッド映画に出演するスペイン出身俳優のスペイン映画は初めて観た気がする。バンデラスは顔が濃い(印象に残る)ので、はっきり言ってどのような役柄を演じてもバンデラスなのだ。で、過去の彼の役柄が走馬灯のように現れて困った。バンデラス好きなんだけど芸がないってこと?でも「エビータ/1996」じゃマドンナと歌い、ダンスも上手い。逆に芸あり過ぎかも?

ベラを演じたエレナ・アナヤは常にパンストのような肌色のボディ・ストッキングを身につけ身体が被れなかった?か心配。
マリリアの存在はアルモドバル作品に登場する肝っ玉マザーのイメージで完璧。
問われるほど悪い行いをしていないのに、リベンジから囚われの身となり実験台にされた美声年ビセンテが気の毒でならなかった。

TOHOシネマズ・日比谷シャンテにて
by margot2005 | 2012-06-19 21:32 | スペイン | Comments(2)
Commented by セレンディピティ at 2013-02-06 15:51 x
こんにちは。
「私が、生きる肌」ようやくDVDで見ました。
衝撃的ではあるけれど、エンターテイメント性があって
予想以上におもしろかったです。
ベラのおかあさん、ベラが行方不明になってからも
ずっと探し続けていたことがわかってほっとしました。
せめてもの救いでしたね。

↑ 「東ベルリンから来た女」実は初日に見に行ったのですが
なんと途中から寝てしまったのです…><
DVDになったらまた見直そうと思います。
Commented by margot2005 at 2013-02-07 22:25
セレンディピティさん、こんばんは。
DVDでご覧になったのですね。今一度見てみたい気もしますが、サスペンスは一度にしておきます。

>ベラのおかあさん、ベラが行方不明になってからも...
そうでした。でも息子が戻って良かった...娘に変身してましたが...
バンデラスのスペイン映画はあまり見てないのです。機会があれば過去の彼のスペイン映画を観てみたいものです。

「東ベルリンから来た女」..寝ちゃいましたか?私がウイークディの最終回に観た時ガラガラでしたね。数人の観客は私も含めて皆眠らずにがんばってました。
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