「刑事ベラミー」

「Bellamy」2009 フランス
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刑事ポール・ベラミーに「しあわせの雨傘/2010」のジェラール・ドパルデュー。
フランソワーズに「コーラス/2004」「ルパン/2004」「サン・ジャックへの道/2005」「引き裂かれた女」のマリー・ビュネル。
ジャックに「ロング・エンゲージメント/2004」「幸せはシャンソニア劇場から/2008」のクロヴィス・コルニアック。
ノエル・ジャンティに「マドモアゼル/2001」「美しき運命の傷痕/2005」のジャック・ガンブラン。
ナディアに「シークレット・ディフェンス/WEAPONS/2008」のヴァイナ・ジョカンテ。
監督、脚本は「肉屋/1969」「引き裂かれた女/2007」のクロード・シャブロル。
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本作と「ある秘密」「三重スパイ」の3本を
<映画の國 名作選V フランス映画未公開傑作選>と銘打って渋谷シアター・イメージ・フォーラムで4/21~5週間限定公開中。「三重スパイ/2003」は2008年の9月に日仏交流150周年を記念して催された“フランス映画の秘宝”で既に観ている。

ポール・ベラミーはベテラン刑事で、妻フランソワーズの生まれ故郷でもある南フランスのニームでヴァカンスを過ごしている。ある日、二人の家の庭に見知らぬ男が現れ”人を殺してしまったかも分からない。”とベラミーに助けを求める。しかしジャンティと名乗るその男はベラミーに助けを求めるばかりで詳細を語らない。ヴァカンス中ではあったが、ジャンティに興味を持ったベラミーは捜査を始め、いつしかそれにのめり込んで行く。
そんな折、ポールの異母兄弟ジャックが現れる。彼は前科者で平穏な夫婦の日常に波風が立つようになる。

ヌーヴェル・ヴァーグの巨匠クロード・シャブロル監督の遺作。「ゲンズブールと女たち/2010」には俳優として出演している。
映画の舞台となったフランス南部、古代ローマ時代からの都市であるニーム。円形闘技場などの観光スポットも登場し、古い都市のたたずまいが、素敵なドラマをより以上素敵にしている。

物語に登場するシーンに夫婦の家が幾度も現れる。その家に暮らす、深い愛情で結ばれたポールとフランソワーズのカップルがとてもエレガントなのだ。突然現れたジャックに振り回されながらも事件解明に奔走するベラミー。ヴァカンスに来たのだから…と夫を責めながらもいつも温かいまなざしで見守る妻のフランソワーズ。
互いを思いやりながら長年暮らすって並大抵のことではない。こんな仲の良い熟年カップルってこの世にいるのか?なんて疑いたくなるくらい洗練されたカップルで実に羨ましい。

実際に起こった保険金殺人事件をベースに描かれたサスペンスは面白い展開であった。ジャンティが起こした事件がベラミーの頭脳によって次々と解き明かされて行く。そしてその狭間にベラミーと異母弟ジャックの葛藤も描かれラストへとつながる。ラストは少々哀しいがフランス映画!というエンディングが良かったと思う。

フランスで大ヒットしたという本作。今や名優の域に達したジェラール・ドパルデュー主演ながら日本初公開とは驚いた。
ベラミー役のジェラール・ドパルデューと妻フランソワーズ役のマリー・ビュネルはナイス・カップルを好演している。
ジャック・ガンブランも良かったな。

渋谷シアター・イメージ・フォーラム
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by margot2005 | 2012-05-06 23:45 | フランス | Comments(0)
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