2012年 05月 03日
「アンネの追憶」
アンネ・フランクにロザベル・ラウレンティ・セラーズ。
オットー・フランクにエミリオ・ソルフリッツィ。
ハネリ・ホスラーにスルディ・パンナ。
ミープにバコニー・チッラ。
監督、脚本は「ムッソリーニと私/1983」のアルベルト・ネグリン。


原作はアンネの親友ハネリ・ホスラーのインタビューをまとめた、アリソン・レスリー・ゴールドの”もうひとつの『アンネの日記』”。
イタリアで製作されたTVドラマで台詞はイタリア語(上映は英語バージョン)。
“アンネの日記”は少女時代にしか読んでいない。これを機会に今一度読んでみるかと思った。ジョージ・スティーヴンス監督作で、ミリー・パーキンスが主演の「アンネの日記/1959」をTVで見た記憶がある。それも今一度見てみたいものだ。
本作ではアンネが隠れ家で過ごした様子は殆ど描かれない。アンネはオランダ、アムステルダムの小学校時代同じくユダヤ人である少女ハネリと出会う。
数年後、アンネは父親オットーが経営する会社のビルの中の隠れ家に、両親、姉マルゴー、そしてピーター一家と共に身を潜める。ある日、ハネリはアンネに会いたくてオットーの会社を訪ねるが二人が会うことは叶わなかった。去って行く親友ハネリをカーテン越しに見つめるアンネが可哀想でならなかった。
一方でハネリには幼い妹がいたため隠れ家に身を潜めるには無理があった。やがてハネリは幼い妹と父親と共にナチスに捕われてしまう。
“ホロコースト”を描いた映画を観るのは辛い。この作品でもドイツ、ナチスの迫害におびえるユダヤ人の姿を真正面から描いている。結局アンネは収容所で病気のため亡くなり、ハネリは生きのびる。作家になるのが夢だったアンネ。彼女の父親オットーの部下であったミープの存在も忘れてはならない。ナチスに連れ去られた後、アンネの書いた日記を大切に保管し、作家になりたかったアンネの夢に手を貸したのはミープだったに違いない。
そして戦後、ハネリは希望通りイスラエルのエルサレムに渡り結婚し子供とたくさんの孫をもうける。
運命に翻弄された二人の少女アンネとハネリの物語に、いたたまれない気持ちと共に感動も覚えた。
本作なぜに?スバル座で上映?と少々疑ったが、案の定上映館はガラガラだった(平日最終回)。
有楽町スバル座(5/11まで上映)にて

