「裏切りのサーカス」

「Tinker Tailor Soldier Spy」2011 UK/フランス/ドイツ
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ジョージ・スマイリーに「ザ・ウオーカー/2010」のゲイリー・オールドマン。
ビル・ヘイドンに「英国王のスピーチ/2010」のコリン・ファース。
パーシー・アレリンに「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~/2005」「フロスト×ニクソン/2008」「ブッシュ/2008」のトビー・ジョーンズ。
ロイ・ブランドに「ミュンヘン/2005」「マリア/2006」「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド/2007」のキアラン・ハインズ。
トビー・エスタヘイスにデヴィッド・デンシック。
ジム・ブリドーに「ロックンローラ/2008」「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「シャーロック・ホームズ/2009」「ロビン・フッド/2010」のマーク・ストロング。
ピーター・ギラムに「つぐない/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「戦火の馬/2011」のベネディクト・カンバーバッチ。
リッキー・ターに「ロックンローラ/2008」のトム・ハーディ。
コントロールに「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」「リミッツ・オブ・コントロール/2009」「メランコリア/2011」のジョン・ハート。
オリヴァー・レイコンに「ワールド・オブ・ライズ」「ある公爵夫人の生涯/2008」のサイモン・マクバーニー。
イリーナにスヴェトラーナ・コドチャンコワ。
コニー・サックスに「家族のかたち/2002」のキャシー・バーク。
監督は「ぼくのエリ 200歳の少女/2008」のトーマス・アルフレッドソン。
原作“ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ”は「ナイロビの蜂/2005」のジョン・ル・カレ。
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予告を何度観ても、オフィシャル・サイトには行かないと決めている。そして映画を観た後必ずオフィシャル・サイトに直行する。この映画のオフィシャル・サイトに“必読”という案内があった。それには“鑑賞前:ご一読下さい”の文字…
そこには…“本作の徹底した<リアル>を楽しんでいただくため
以下の情報を鑑賞前にご一読頂くことをお勧めいたします。
…とあった。

“裏切りものは誰か?”と確信に迫って行く中…どうも俳優の顔と演じる名前が一致しない。それはティンカーやテイラー、ソルジャー、プアマン…と皆コードネームなのだ。お気に入り俳優のコリンがビルということは分かるんだけどコードネームまで覚えられず、コリン以外の俳優も誰が誰だか??
映画が終わりエレベーターに乗り込むと大学生らしき男女5人組がいて、その中の一人の女性が”誰が誰だか全然分からなかったわ。”と言うではないか。“同感!”と言いたいのをぐっと我慢してエレベーターを降りた。

映画の出演陣が素晴らしい。主演のゲイリー・オールドマンを筆頭にお気に入り俳優のコリン・ファースとマーク・ストロング。「エレファント・マン/1980」の名優ジョン・ハートやトビー・ジョーンズ、キアラン・ハインズ、ベネディクト・カンバーバッチとUK俳優がわんさか出演していて大満足だった

スパイ映画は大好きで、小説も大好き。でも昨今のスパイ映画はスパイ映画ではない。許せるのは”007シリーズ'”だけかな?本作はオールド・スタイルのスパイ映画だ。派手なアクションはいっさい登場しない。銃をぶっ放すのは実働部隊のジムくらい。拷問のシーンも出て来るが詳細には描かれない。スパイ映画はひたすらとても静かに、静かにストーリーが育まれるのだ。
トーマス・アルフレッドソンの冷静かつ繊細な描き方に終始引き込まれ、久方ぶりに本物のスパイ映画を堪能した。

“鑑賞前:ご一読下さい”
にこのような解説もあった…“展開、付線、結末ー鑑賞は頭脳戦になる。”と...。
たまには徹底的に頭を使って映画を観るのも良いものだ。

ゲイリー・オールドマンにはかつてエキセントリックという言葉がとても似合った。それは遥か昔のこと。ゲイリーの映画をシアターで観たのは「ダークナイト/2008」以来で、本作での重厚な演技に感動した。オスカーにノミネートされたがフランス人がゲットしてしまって…でもフランス人のオスカーは当然だし、ゲイリーは実に残念だった。
“ハリー・ポッター・シリーズ”を観ないのでゲイリー・オールドマンと言えば「ドラキュラ/1992」や「不滅の恋/ベートーヴェン/1994」「レオン/1994」「エアフォース・ワン/1997」などの強烈な役柄ばかり。寡黙で静かなゲイリー・オールドマンは素晴らしい!
原作者のジョン・ル・カレが“サーカス”のクリスマス・パーティのゲストで出演していたらしい(記憶になし)。

日比谷TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2012-05-01 00:22 | UK | Comments(2)
Commented by rose_chocolat at 2012-05-03 00:28 x
TBありがとうございました。
>“同感!”と言いたいのをぐっと我慢して
私は事前に一切情報を入れませんでしたので、余計混乱したと思います。名前を頭に入れて観賞なさった方でさえわかりづらいのですから・・・。
でもどういう訳か本作、熱狂的なファンも多いようで、こういうことが言いにくい雰囲気になってきているのはあんまり個人的には好きではないんですよね。

映画の雰囲気として、またあらすじとしては実感こもってて良かったと思います。ゲイリーも控えめな演出だからこそ生き生きとしているような気がします。
Commented by margot2005 at 2012-05-03 23:30
rose_chocolatさん、コメントありがとうございます。
奥の深い良い味の素晴らしいスパイ映画でしたね。
UK俳優がいっぱい出ているというだけでも観に行ってしまいそうでしたが、何度も観た予告も気になっていたし...

熱狂的なファンが多いようだってなんか分かりますね。エレベーターの彼らも普段はシャンテに来なそうな人たちでしたもの。

何はともあれゲイリー・オールドマン最高!でした。
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