2012年 02月 25日
「ハンター」

マーティン・デヴィッドに「インサイド・マン2006」「パリ、ジュテーム/2006」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」「アンチクライスト/2009」「ミラル/2010」のウィレム・デフォー。
ルーシーに「A.I./2001」「タイムライン/2003」のフランシス・オコーナー。
ジャック・ミンディに「エンジェル/2007」のサム・ニール。
監督はダニエル・ネットハイム。

マーティン・デヴィッドはバイオテクノロジー企業のレッドリーフ社からの依頼を受け、オーストラリアのタスマニア島にやって来る。元傭兵で、たぐいまれなるハンターでもある彼の使命は、70年以上前に絶滅したといわれるタスマニアタイガーの生体サンプルを採取することだった...
まず一言!ロケされたタスマニアの雄大なる風景が素晴らしい!!
タスマニアにたどり着いたマーティンはベース・キャンプが民家であることに失望する。アームストロング家には幼い子供がおり、母親はベッドに臥せっていた。風呂に入ろうとしたが湯も出ない。電気も満足に使えないと知ったマーティンはホテルを探すべく街のバーに足を運ぶ。しかしそこでよそ者に対する辛辣な報復を受ける。仕方なくアームストロング家に戻ったマーティンの元にジャックという男が現れる。彼はガイドだと自らを紹介し、マーティンを森へと案内するのだった。しかしながら一匹オオカミのマーティンはジャックの存在がうっとおしい。やがて彼は、此処からは一人で行動すると言い残し深い森に入って行く。
重厚な男のドラマの中に一人の女性と、二人の幼い子供が絡んで来る。ルーシーは大学で生態学を学び、夫ジャラと共にタスマニアに移り住んでいた。しかし夫が森へ入ったまま戻らず、行方不明になった事実を受け入れることが出来ない。その上、幼い子供たちは父親がいつか帰って来ると信じていた。しかしマーティンは密かにアームストロングの死を予感していたのだ。
一方で、ルーシーたち家族を支えるジャックはマーティンの存在が気に食わない。バーでも一悶着あったように、森林伐採を生業とする住民たちもマーティンの存在がウザいのだ。孤立するマーティンは徐々にルーシーや子供たちと心を通わせ始める。それを知ったジャックは嫉妬からマーティンを陥れようと住民たちと結託するのだった。そしてとうとう悲劇が起こる。
環境保護派と森林伐採業者の対立。動物学者であり、環境保護活動に熱心だったジャラ。しかしマーティンは企業から使わされた非合法のハンターである。
“最後の標的。男は、何に照準を合わせたのか____”...とうとうタスマニアタイガーと遭遇したマーティンのラストは衝撃的だった。
影のある個性的な役を演じるとぴたりとハマるクールなウィレム・デフォーならではのドラマ。寡黙で人を寄せ付けない孤独な男が完璧。
フランシス・オコーナーとサム・ニールが懐かしい。
丸の内ルーブルにて

